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一瞬ヒヤリ 松山英樹は左手首をしきりに気にするも…ガッツボギー締めの25位で決勝へ

松山英樹が決勝に進出。途中ヒヤリとする場面も…。

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2023年7月22日 07時30分

<全英オープン 2日日◇21日◇ロイヤル・リバプールGC(イングランド)◇7383ヤード・パー71>

1アンダー・19位タイで2日目を迎えた松山英樹。1バーディ・2ボギーの「72」とひとつ落としながらも、トータルイーブンの25位タイで、自身6度目の全英オープン決勝ラウンドへと進む。

松山のインパクトの瞬間が美しすぎる【大会LIVE写真】

5番パー5で残り34ヤードのアプローチを2メートルにつけてバーディが先行。続く6番パー3ではティショットをバンカーに落としたが、30センチにつけてセーブした。パーオンを逃した8番、9番もアプローチで1メートル以内に寄せてしのぎ、前半を1アンダーで折り返した。

だが、後半11番でボギーとすると、12番ではティショットが右のラフへ。そこからアイアンを振り抜いたが、ここで一瞬ヒヤリ。球はグリーンを捉えたが、それを見送る松山は左手首の上あたりを揉みながら、顔をしかめた。

その後も、右手で左ひじをつかみながら、左手をしきりに振る動作が多い。左腕から手首あたりに痛みを感じたように見られた。だが、それを払しょくするかのように、ティショットではドライバーを強振する姿も。厳しい顔は最後まで晴れなかったものの、観客の声援に囲まれながら18ホールを回り切った。

最終18番ではピンチも訪れた。フェアウェイから5番ウッドで放った2打目は大きく手を離し、グリーン左サイドのブッシュへ。3打目のアプローチはボールが飛ばず、クラブを変えての4打目は傾斜で転がりポットバンカーにつかまった。カップまで下り傾斜のバンカーショットは2.5メートルと寄せきれなかったが、これを決めてガッツボギー。「タフな1日でした」と振り返った。

パーを積み重ねるようなメジャーらしいガマンのプレーを続けているが、「そんなに悪いプレーではなかったと思う」と、この2日間を評する。強風が吹いたリンクスに多くの選手が手こずったが、日本のエースは経験を生かして崩れず。首位はトータル10アンダーと頭一つ抜けているが、2位はトータル5アンダーで5打差。何が起こるかわからないメジャー大会では、もちろん射程圏内だ。

「あしたから伸ばしていけるように頑張りたい」と、週末へ意気込む。左手首の状態も気になるところだが、まずは万全な状態を整えて、ムービングデーに向かう。(文・笠井あかり

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