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松山英樹はティショットに苦しむも… ナイスセーブ連発で「72」

11年連続出場の松山英樹。初日を2オーバーの暫定42位タイで終えた。

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2023年5月19日 12時42分

<全米プロゴルフ選手権 初日◇18日◇オークヒルCC(米ニューヨーク州)◇7394ヤード・パー70>

最終18番でティショットを右サイドの深いラフに曲げた松山英樹は、砲台になったグリーンは狙わずに、フェアウェイに刻むことを選択した。残り104ヤードからウェッジで奥2メートルにつけると、下りのラインを決めてパーでホールアウト。2オーバーの暫定42位タイで初日の競技を終えた。

季節外れの霜(しも)の影響で、予定より1時間50分遅れの午後3時15分にティオフを迎えた。息が白くなるほど冷え込んだ早朝とは一転、暖かい陽気のなかでスタートすると、2番でおよそ10メートルからの3パットでボギーが先行した。続く3番パー3では、ティショットがバンカーの土手のラフに止まるなどでボギー。連続でスコアを落とした。

しかし、ズルズルとスコアを崩すことはなかった。パーオンを逃した7番は手前のバンカーから、8番では落としどころが難しい奥のラフからそれぞれ1メートルほどに寄せてナイスセーブ。ショートゲームでピンチをしのぎ、耐えながら後半へと向かった。

スコアを戻せないまま迎えた13番パー5では、ティショットを大きく左へ曲げて、球はクリークへと沈んだ。1打罰を加えた3打目はラフからフェアウェイに運ぶだけ。それでも164ヤードも残った4打目を右6メートルに乗せると、これを決めてガッツパー。ギャラリーから大きな声援が送られ、それに手を挙げて応えた。

続く距離が短い14番パー4で、ティショットをグリーン手前のラフまで運ぶと、この日初めてのバーディを奪取した。だが、ティショットを左ラフに入れた17番をボギーとしてまたも後退。日没サスペンデッドが近づき空気も冷え始めるなか、18ホールを完走できたことは幸いだが、奪ったバーディは1つのみでボギーは3つと苦しんだ一日だった。

開幕前には「ティショットとグリーン周りが勝負」と話していたが、この日のフェアウェイキープ率は14ホール中5回。それに伴って、パーオンは10ホールにとどまった。だが、ショットが左右に散るなかでも、6度のセーブをみせたショートゲームが松山を支えた。

午後8時21分にホールアウトすると、アテストを終えて、そのまま足早にコースを後にした。あすは午前8時ちょうどにティオフする予定。上位浮上のためにも、まずはしっかりと体を休める。(文・笠井あかり)

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