<ベイカレントクラシック 事前情報◇6日◇横浜CC(神奈川県)◇7322ヤード・パー71>
藤本佳則が日本開催の米国男子ツアーに出場する。米ツアーへの出場は、2019年「全英オープン」以来7年ぶり。日本ツアーのポイントランキング5位(9月28日時点)の資格で、切符を獲得した。
5月「関西オープン」で12年216日ぶりの復活優勝を果たした。今季はトップ10入りが5回を数える。「自力で出られたことはよかった。PGA選手がいっぱいいるなかで、何を学ぶか、どう感じるか。すごく楽しみです」。持ち味の笑顔を見せながら、初めて挑む日本開催の米ツアーへの期待を口にする。
今週の目標を聞かれると、「土俵がまったく違う。日本だったら想像がつくけど、すごい選手ばっかりなので、やってみないとわからない」と話す。そして、「だいぶ差がある。そんな僕らがどうこう言えるレベルじゃないですよ。何が有利って、日本のコースというだけ。それ以外はすべて負けていますよ」と、米ツアーで戦う選手たちとのレベルの違いを率直に語った。
米通算11勝を誇り、東北福祉大ゴルフ部の後輩でもある松山英樹についても、「天と地の差がある。積み上げているものが違う」と称する。松山にとって、藤本は学生時代のライバルだった。昨年オフのインタビューで松山は、「小さいころは四国の子、大学に上がったときは藤本佳則さんを意識していました」と話していた。学生時代には互いに意識し合った存在も、いまでは藤本が松山を追う立場となっている。
世界で戦う選手たちが集結する舞台。だからこそ、この一週間はそのような選手を間近で見られるチャンスでもある。どんな練習をして、どんなマネジメントを組み立てるのか。「すごく興味がある」と目を輝かせる。
この日もさっそく収穫があった。長年コーチを務める阿河徹氏の帯同のもと、18ホールをプレー。組が詰まっていたこともあり、前組でプレーしていた米2勝で世界ランキング20位の26歳、ジェイコブ・ブリッジマン(米国)と残り3ホールを一緒に回った。
最終18番ホールの2打目地点では、ブリッジマンがフェアウェイからショットを打つ姿を正面から動画で撮影。ピン方向へ飛んでいく弾道を見届けると、笑顔で拍手を送った。撮影したのは阿河コーチに言われたからだというが、「スイングスピードも、圧力も違う。参考にできるかわからないですけど、勉強したい」。今夜は、その映像を見ながらスイングの研究に励むことになりそうだ。
自らの力でつかみ取った大きなチャンス。4日間のプレーだけでなく、そこで得られるすべてを経験につなげていく。(文・高木彩音)
