ALBA Net  ゴルフ
ALBA Net  ゴルフ
注目!
ツアー情報

アイスマンVSビッグレフティ 全英の歴史に刻まれた“一騎打ち”【2016年プレーバック】

アイスマンとビッグレフティが死闘を繰り広げた2016年大会を振り返る。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2024年7月17日 17時00分

<全英オープン 事前情報◇16日◇ロイヤルトゥルーンGC(スコットランド)◇7385ヤード・パー71>

2016年のロイヤルトゥルーン。ふたりの名選手が繰り広げた死闘は、全英の歴史に深く刻まれた。その名勝負を振り返る。

死闘を終えて抱き合うふたり【写真】



ギャラリーの視線はふたりの男に釘付けとなった。当時40歳のヘンリック・ステンソン(スウェーデン)と46歳のフィル・ミケルソン(米国)だ。ベテラン同士による魂の激闘。意地と意地がぶつかり合う事実上のマッチプレーだった。

初日に飛び出したのは“ビッグレフティ”ことミケルソン。8アンダーをマークして単独首位発進。だが2日目、3日目に思うように伸ばせず、代わりに台頭したのがステンソンだった。2日目に「65」をマーク。ムービングデーで3つ伸ばして、ミケルソンに1打のリードで首位に立った。

そして、最終日に歴史的な名勝負が生まれる。ステンソンが序盤に3連続バーディで突き放しにかかれば、ミケルソンもイーグルで対抗。取られれば取り返す。お互いに一歩も引かないノーガードの打ち合いで後続を一気に置き去りにした。

後半で首位に並んでいたふたり。勝利の決め手は初メジャータイトルへの執念だったか。14番から3連続バーディを奪ったステンソンが抜け出すと、最終18番ではバーディを奪って有終の美を飾った。スウェーデン勢として初の全英制覇。感情を表に出さないことから“アイスマン”の異名を持つ男が、全身の力を込めて両こぶしを握りしめた。

ステンソンの「63」は当時のメジャー最少タイのストローク記録。トータル20アンダーはセント・アンドリュースで開催された2000年のタイガー・ウッズ(米国)を1打上回る大会最少スコアで、「264」はメジャー最少ストロークとなった。

ミケルソンの「267」は、全英を2位で終えた選手の中で最少ストローク。1977年大会でジャック・ニクラス(米国)がトム・ワトソン(米国)にデッドヒートの末に269ストロークで敗れたが、それ以来の記録更新となった。「2位で終わったのは残念。ただ、史上最高のチャンピオンが誕生した」とステンソンを潔く祝福。史上最高のチャンピオン、そして“史上最強の敗者”がメジャーの歴史に新たな1ページを刻んだ。

ステンソンとミケルソンはふたりで37アンダーを叩き出した。ふたり以外でトータルアンダーパーをマークしたのは15人いたが、その合計スコアが『-38』。15人が束になっても互角というのだから、いかにふたりの戦いが異次元だったかが分かる。



2024年の全英オープンもロイヤルトゥルーンで開催される。数々の激闘が繰り広げられた名門で、アイスマンVSビッグレフティのような名勝負が誕生するのか。18日(木)、クラレット・ジャグをかけた戦いの火ぶたが切られる。

【全英オープン】U-NEXTで独占生配信

関連記事

【この大会のニュース】

読まれています

PGAツアー 週間アクセスランキング

ランキングをもっと見る

大会情報

  1. 国内男子
    開催前
    2025年12月4日 12月7日
    ゴルフ日本シリーズJTカップ
  2. 米国男子
    開催前
    2025年12月4日 12月7日
    ヒーローワールドチャレンジ
  3. DPワールド
    開催前
  4. DPワールド
    開催前
    2025年12月4日 12月7日
    ネッドバンクゴルフチャレンジ
  5. アマチュア・その他
    開催前
    2025年12月4日 12月8日
    LPGA Qシリーズ(最終予選)
  6. アマチュア・その他
    開催中
    2025年12月2日 12月5日
    JLPGAファイナルQT

おすすめコンテンツ

関連サイト