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“グリーンマイル”に阻まれた快挙 松山英樹が流した涙【全米プロ2017】

今週16日から「全米プロゴルフ選手権」がいよいよ始まる。今回は松山英樹が奮闘した2017年大会を振り返る。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2024年5月16日 12時26分

<全米プロゴルフ選手権 事前情報◇16日◇バルハラGC(ケンタッキー州)◇7609ヤード・パー71>

海外メジャーの今季第2戦「全米プロ」が現地時間16日(木)から始まる。第106回大会の舞台はバルハラGC(ケンタッキー州)で10年ぶりの開催。開幕を前に、松山英樹がメジャーVをつかみかけた2017年大会を振り返る。

目には悔し涙が光っていた【写真】



「日本ツアーでアマチュアでやっていたときのような緊張でしたね。気持ちの部分ももっと成長しないといけないし、自信を持って打てる技術がないのかなと思った」

メジャー初制覇まであとわずかだった。前半で2バーディを奪い、一時は単独首位に浮上するなど奮闘したが、11番から3連続ボギー。そこから2連続バーディで優勝に望みをつないだが、16番でボギー、18番ではクリークに入れて万事休す。優勝のジャスティン・トーマス(米国)に3打差をつけられて、5位タイに終わった。

最も悔やんだのは、3連続ボギーのきっかけとなった11番。フェアウェイからの2打目を右に曲げてグリーン右ラフに。そこから1メートルに寄せたが、パーパットが蹴られてボギーになった。「難しくない状況からミスしてしまったのがきつかったですし、そのあとのアプローチとパットでしのげなかったのは痛かった。流れの悪くなる原因を作ってしまった」。

それでも、気持ちは切れていなかった。「最後の3ホールは難しいですし、ピン位置的にもバーディを取れそうな気がした」。クェイルホローCが誇る難関上がり3ホール、通称“グリーンマイル”(電気椅子に続く道)での逆転を狙った。

しかし、16番では1.5メートルから2パットを喫してボギー。18番でのティショットをクリークに入れたことで敗戦が決定的となった。感情をあまり表に出さない松山にしては珍しく、ラウンド後には涙を流した。一度は手中にあった日本勢初のメジャー制覇。それを取りこぼした松山の心中は察するにあまりある。

「ここまで来た人はたくさんいると思いますし、これから勝てる人と勝てない人の差が出てくると思う。勝てる人になりたい。何をすれば勝てるのか分からないですけど。これを次に生かして、一生懸命練習したい」

最後に「メジャー優勝に一番近づいたか?」という報道陣からの質問には、「最後の3ホールまでは、近いところにいた。そういう意味では近づいたんじゃないかな」。涙を拭ってコースを去った。

そこから3年と7カ月後。松山は「マスターズ」で日本勢初の快挙を成し遂げることになる。

《無料生中継》「全米プロゴルフ」BS松竹東急 5月17(金)~5月20日(月)

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