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「いい人々」が競い合ったCJカップ【舩越園子コラム】

「いい人々」が競い合ったCJカップ【舩越園子コラム】

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ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2017年10月23日 12時03分

一方、リーシュマンは、なぜ韓国に赴いたのかといえば、2005年にプロ転向したリーシュマンが母国オーストラリアを離れ、プロとして最初に腕を磨いたのは米ツアーの下部ツアーと韓国ツアー。そしてプロ初優勝は2006年に韓国ツアーで挙げた。

一昨年は愛妻が敗血症になり、「生存の可能性は5%」と医師から告げられて絶望の淵に突き落とされたが、奇跡的に回復し、神様と医師たちに「感謝の言葉が見つからなかった」。以後はリーシュマン自身が「ゴルフ最優先」ではなく「命と人生最優先」へと生きる姿勢を変えた。すると、昨季の米ツアーではアーノルド・パーマー招待BMW選手権を制覇。いろいろなことが上手く運んでいる今、キャリアの原点でもあり、お世話になった韓国へ。それは「感謝」の意味を身を持って知るリーシュマンらしい選択だった。

昨季、全米プロを制したトーマスはメジャー1勝を含むシーズン5勝を挙げ、フェデックスカップ年間王者とプレーヤー・オブ・ザ・イヤーに輝いた。リーシュマンはシーズン2勝、米ツアー通算3勝を挙げ、公私ともにハッピーエンド。充実感と自信を膨らませた2人がCJカップでともに勝利を競い合ったことは、メンタルなゲームであるゴルフだからこそ、なるべくしてそうなったのだと思えた。

72ホール目の18番。池越えでピン5メートルに付けたリーシュマンの第2打は見事だった。リーシュマンに単独首位の座を奪われた直後、72ホール目でピン3メートルに付けたトーマスの第2打は圧巻だった。

18番を繰り返しプレーしたサドンデス・プレーオフは、まさに互角の戦いだった。2ホール目で勝敗を分けた池越えの第2打の成否は、もはや巧拙ではなく運不運にも似た紙一重。そして、池に落としたリーシュマンの敗戦の弁が、なんともカッコ良かった。
「安全に刻んでパーで負けるより、こうやって(攻めた結果)負けたほうが熟睡できる。負けたことは残念だけど、2位は決して最悪ではない」

勝ったトーマスは、なぜリーシュマンに勝てたかではなく、なぜプレーオフまでたどり着き、戦い抜くことができたかに言及し、「なぜ」の答えをこう語った。
「最初の2日間は楽しめなかったけど、最後の2日間は我慢強く戦えた。すべてはキャディのジミー(・ジョンソン)のおかげだ」

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