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【WITB】新ボールのスピン量を最適化するセルヒオ・ガルシアの勝者のセット術

【WITB】新ボールのスピン量を最適化するセルヒオ・ガルシアの勝者のセット術

配信日時:2017年4月11日 14時49分

 マスターズで、ジャスティン・ローズとの死闘を制してメジャー初制覇を果たしたセルヒオ・ガルシア。悲願の優勝をもぎとった彼のクラブセッティングには、ガルシアが能力を最大限発揮できるだけの仕様に仕上げられていたようだ。

美人フィアンセと抱き合って喜ぶガルシア

 300ヤード以上の圧倒的な飛距離を誇るガルシアの使用ドライバーは話題の新モデル「M2 2017」。前作よりつかまりが控えめでシャロー形状のヘッドは、ミスヒットに強くロフト9.5度と低スピンの強弾道で飛ばせる仕様になっている。シャフトは、元調子で先が硬い『クロカゲシルバー TiNi』を採用。この組み合わせを使う理由をテーラーメイドに聞いてみると、「ダウンスイングで強烈なタメを作ってややダウンブロー軌道で打つガルシアが、ハイスピンでの吹け上がりを防ぐ組み合わせですね。引っかけを恐れずにタイミングよく振れる仕様になっています」(宮野敏一氏)とコメント。

 また、使用ギアで注目したいのが、ツアー系ボールでも特にスピン性能を重視した「TP5」ボールを採用している点。ガルシアはいち早くこのボールにチェンジした模様。グリーン周りでは高いスピン性能を発揮したうえ、アイアンでは高弾道・最適スピンで飛ばせるという。「アイアンでも強烈なダウンブロー軌道でスピン量が増えがちですが、重心が低すぎずダウンブロー軌道に合う『P750ツアープロト』アイアンに、先端が軟らかく打ち出しを確保しつつスピン量が増えすぎない『N.S. PRO モーダス3ツアー130』シャフトを組み合わせることで、高速グリーンでも最適スピンで止められる高精度ショットを可能にしていたと思います」(宮野氏)。もちろん、ドライバーショットでは彼の飛距離を支える要因ともなっている。

 ドライバー、アイアンだけでなくボールを含めて、ガルシアの悲願のメジャー勝利を支えるだけの工夫がクラブセッティングでもなされていたといえる。

セルヒオ・ガルシアの優勝セッティング(WITB=Whats in the Bag)】
1W:テーラーメイドM2 2017ドライバー
(9.5度、クロカゲシルバー TiNi 80X・TS)
3W/5W:テーラーメイドM1 2017フェアウェイウッド
(17度/19度、クロカゲシルバー TiNi 80X・TS)
3I〜PW:テーラーメイドP750 ツアープロト アイアン
(N.S. PRO モーダス3ツアー130・X)
ウェッジ:テーラーメイド ミルドグラインド(54度、58度、N.S. PRO モーダス3ツアー130・X)
PT:スパイダーツアーレッド
BALL:テーラーメイド TP5

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