<ファーマーズ・インシュランス・オープン 2日目◇26日◇トリーパインズGC (米カリフォルニア州)◇サウスC 7765ヤード・パー72、ノースC 7258ヤード・パー72>
米国屈指の難コースが、中島啓太の前に大きく立ちはだかった。ノースコースを回った初日は3アンダー発進を決めたが、より距離が長く難易度の高いサウスコースを回った2日目は、バーディを奪えずに「78」でプレー。トータル3オーバーに後退し、予選落ちを喫した。
「もっと自分に自信を持って、決めた数字をしっかり信じて振り抜く。シンプルなんだけどそれが試合になったら難しい」。インからスタートした中島は、13番パー5でフェアウェイからの3打目がバンカーにつかまり、それが目玉になったことも相まってダブルボギーを叩いた。「技術が足りないというか、悪いミス」と強い風に自らのジャッジが翻弄(ほんろう)され、持ち前のショット力に狂いが生じてしまった。
それでも、収穫も大きい。「ミスをしたけれど、ショートサイドにアタック、挑戦していくことは第一歩だと思う」。レベルの高いPGAツアーだからこそ、逃げてばかりでは戦えない。時には果敢に挑戦していくことも必要になってくるが、それができたと感じる2日間だった。そのうえで、「そこからパーセーブできるようなショートゲームが欲しい」と、ミスをしたときにカバーできる技術不足を痛感し、新たな課題を得た。
2週前の「ソニー・オープン・イン・ハワイ」に続いて推薦で出場したが、3戦後の「ジェネシス招待」にも出場予定の見込み。「試合をやりながら成長していくのが強い選手、アスリートだと思うので、そこを目指してこれからもやりたい」とさらに成長を重ねていく。