中島は初日イーブンパーで松山と同じ19位タイとまずまずのスタート切ったが、この2日目はオーガスタの気まぐれな風に悩まされて、バーディなしの「79」とスコアを落とした。ホールアウト後のインタビューでは「バーディを獲れなくて、チャンスも少なくて、ピンチが多くてすごく苦しいラウンドになりました」と振り絞った。
予選通過圏内のトータル2オーバーで迎えた難関12番パー3(実測156ヤード)では、8番アイアンで打ったティショットをグリーン奥の茂みに打ち込みアンプレヤブル。ダブルボギーで一気に後退した。「あれだけ短いパー3なのに、何でこんなに難しいんだろうなと思って…悔しかったです」と中島。12番では初日はボギー、この2日目はダブルボギーと、オーガスタの女神は微笑まなかった。
苦しんだのはアマチュアだけではない。マスターズ優勝経験のあるザック・ジョンソンやジョーダン・スピース(ともに米国)に加え、ザンダー・シャウフェレ、ブルックス・ケプカ、ブライソン・デシャンボー(いずれも米国)といった実力者たちも予選ラウンドで姿を消した今年のマスターズ。ローアマ争いを楽しむことはできないが、決勝ラウンドも波乱の展開があるかもしれない。