1番ではチャンスにつけるもバーディ逃し。先週、先々週とパッティングに苦労してきたが、この日も入れごろが決まらない展開。それでも3番パー3ではピン右上6メートルから下りのフックラインをジャストタッチで流し込んだ。結局このバーディがこの日最後になったが、多くの選手がスコアを落とす中で、首位に立つには十分な内容だった。
「寒さと雨の中でいいプレーができた」と、とにかく我慢の中でのプレーに及第点。東京五輪金メダルのシャウフェレが「74」、同銅メダルのパンが「73」だったことを考えれば、3バーディ・1ボギーは貫禄のプレーだ。
2年前の大会で2位に入ったときと同じく、母国ファンの声援が力になっている。「雨も降っていたし、これだけ気温が低い。もっと(ギャラリーが)少ないと思いましたけど、たくさん来てくれたので、そのぶん集中力を切らすことなくできたと思います」と、ギャラリーのサポートにも導かれた。
「半分終わったところで上にいることはいいこと。この2日間のようなプレーができれば。明日もいい位置で終えて、最終日おもしろい位置で回れるように頑張りたいと思います」。「マスターズ」以来となる半年ぶりの勝利は日本で訪れるのか。