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浅地洋佑は全米オープン対策で、62度を含むウェッジ5本に増量 「50度台ではたぶん無理」

浅地洋佑は全米オープン対策で、62度を含むウェッジ5本に増量 「50度台ではたぶん無理」

所属 ALBA Net
下村 耕平 / Kohei Shimomura

配信日時:2021年6月15日 14時00分

【浅地のウェッジのフルショットの距離】
44度 135ヤード
48度 125ヤード
52度 110ヤード
57度 95ヤード
(59度 90ヤード)
62度 70ヤード

今までは90ヤード以下は59度のコントロールショットで対応していたが、中途半端だった距離をフルショットで打てるようになった。「70ヤードをフルショットできるようになるとけっこう楽だと思うんです。ラインを出していけば、『入る』まである」と浅地はメリットを挙げる。

ここで1つの疑問が生まれる。ツアープロはロフトを寝かしたり立てたりして、1本のウェッジで様々な距離や弾道を打ち分けている。59度を寝かせて構えて62度にするのと、62度をそのまま打つのでは、何か違いはあるのだろうか? 「同じロフトにしてもちょっと球の飛び方が違うんですよね。62度だと球持ちがよくてフワッと飛ぶから操りやすい」。初めからロフトが寝ているウェッジのほうが、スピンがきかせやすく、予想よりも高く上がってしまうリスクが少なくなると浅地はいうのだ。

しかしウェッジを増やして5番ウッドを抜くことで、上の番手にギャップが生まれる。浅地は一時期、ドライバー、3W、5W、7Wに、4U、5Uと最大で6本のウッド系のクラブが入ってアイアンは6番からだった。5Wを抜いた今のセッティングでは、ウッド系のクラブはドライバーと3Wの2本だけになる。ツアー選手権が開幕する前は「ウッド2本で試合に出るのは初めて」と語っていたが、実戦を経験して「グリーン周りでは楽に拾える」と手応えをつかんだ。

本当に5番ウッドがなくても大丈夫なのか? 「残り240ヤードをピンに絡めるより、100ヤード以内を絡めるほうが可能性は高いからいらないといったらいらないクラブ。僕のアイアンはロフトが立っているので、5番アイアンは4.5番くらいのロフトなんです。この上にもともと3Uが入っていたのを、最近飛ぶ3番アイアンに替えた。こっちのほうがロフトを立てたりとか距離の打ち分けがしやすくて、230ヤードくらいまで打てるようになった」と浅地は語る。

高校生だった2011年にプロ宣言し、19年にツアー初勝利を含む2勝を挙げて、トップ選手の仲間入りを果たした浅地。アイアンショットやショートゲームが持ち味だったが、今年はドライバーの長さを45インチから45.75インチに伸ばして、飛距離が約10ヤードアップ。弱点を埋めながら、ウェッジを5本に増やして自分の強みをさらに強化した浅地が、67位に終わった19年の「全英オープン」以来2度目のメジャーの舞台に挑む。

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