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国内プロテスト、全米アマ挑戦、ジュニア世界大会へ 敗れた女子アマ戦士たちの今後

吉田優利の妹・吉田鈴、昨年覇者の飯島早織、16歳吉崎マーナ、日本女子アマチュアランキング1位の新地真美夏が今後の意気込みについて語った。

所属 ライター
田中宏治 / Koji Tanaka

配信日時:2024年6月15日 08時00分

<日本女子アマチュアゴルフ選手権 最終日◇14日◇我孫子ゴルフ倶楽部(千葉県)◇6679ヤード・パー72>

前年覇者に、ツアーのローアマ経験者、ステップ・アップ・ツアーの優勝者など、さまざまな選手が女子アマ日本一の座を争った。もちろん、勝者となるのは一人だけ。敗れた選手たちはそれぞれに次に戦いの舞台を見据えている。

吉田優利に似てる?【写真】

「ちょっとでも可能性が広がるプレーをしたい」。JGAナショナルチームメンバーの高校2年・新地真美夏は前日のラウンド後に残した言葉通りのプレーで「68」をマークし、トータル9アンダーの2位フィニッシュ。「2つのボギー以外はしっかり耐えることができて、スコア的には満足のいくプレーができました」。優勝した鳥居さくらには5打及ばなかったが、充実のラウンド。来週の「トヨタジュニアワールドカップ」(18日~)に向け、「団体優勝が目標なのでそこに貢献できるように頑張りたいです」と意気込んだ。

5月の「RKB×三井松島レディス」でローアマ(37位タイ)の左奈々も次はトヨタジュニアに出場。今大会は2オーバーの24位タイだった。「直前に体調を崩してしまい、練習不足で調子がよくありませんでした。来週は足を引っ張らないようにしっかり練習したいです」。その先にある初挑戦のプロテストに向けても「技術面もメンタル面もこのままじゃ受からないと思う」とレベルアップを誓った。トヨタジュニアの日本女子チームにはこの2人に今大会16位タイの藤本愛菜が加わる。

姉の優利に続く姉妹Vを狙った吉田鈴は「71」で回り、トータル4アンダーの7位。「最終ホールがバーディだったので、良しとします」と悔しさを紛らせた。1次プロテストまでは1カ月強。「今は反復練習よりも、1球に集中するような練習を意識しています。(3つスコアを落とした)3日目のようなプレーをなくせば、いい結果が出せると思う」と話した。吉田、8位タイの都玲華ら、トップ10に入った選手は「日本女子オープン」(9月26日~)の地区予選が免除となり、最終予選からの参加となる。

昨年の覇者・飯島早織は優勝争いに絡めず、トータル5オーバーの42位タイに終わった。「ショットもパットもしびれる場面で全部ミスして流れをつかめませんでした」。アテストを終えると練習グリーンに直行し、アプローチと合わせて、約1時間の反省会。「一番の課題は1~2メートルのパットで、次が20~40ヤードのアプローチということはデータではっきりしています。練習で入るパットが、試合で入らないのが悔しいです」。当面は試合に出ることよりも、課題克服のための練習を優先して、2度目のプロテストに備えるという。

女子ツアーの開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」(3月)でローアマ(34位タイ)を獲得した16歳の吉﨑マーナはトータルイーブンパーの16位タイ。予選ラウンドを6位タイの好位置で通過したものの、3日目はティショット、最終日はアイアンショットに苦しみ、順位を落とした。沖縄出身だが、暑さが苦手で「まだまだ体力が足りないなと思いました」。7月9日にはハワイで行われる「全米女子アマ」(8月5日~)の予選会に参加予定。「出場権を獲得して、本戦ではマッチプレーに残れるように頑張りたいです」。身長151センチの小さな体で世界にチャレンジする。(文・田中宏治)

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