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今季7度目トップ10で原英莉花はポイントランク8位に浮上 15位までが昇格も…“10位以内”死守が重要になる理由は?

エプソン・ツアーで7回目のトップ10入りを果たした原英莉花。レギュラーツアー昇格へポイントランキングも上位につけている。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2025年7月29日 08時00分

原英莉花はレギュラーツアー昇格圏内であるポイントランキング8位につけている(写真はカセラ・ゴルフ選手権)
原英莉花はレギュラーツアー昇格圏内であるポイントランキング8位につけている(写真はカセラ・ゴルフ選手権) (撮影:南しずか)

先週行われた米国女子下部エプソン・ツアー「グレーター・トレドクラシック」で、原英莉花は初日に「64」をマークして単独首位発進。最終的には首位と1打差の2位と、初優勝こそ逃したが好成績を収めた。今季のトップ10入りはこれで7回目。6月の「グレート・レイク選手権」での2位をはじめ、直近2試合でも7位、2位と好調をキープしている。

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初優勝も期待されるが、気になるのはシーズン残り6試合となった現時点でのポイントランキング争いだ。同ランキングで15位以内に入った選手は、来季の米国女子ツアー出場権を獲得。そして原は、現在8位につけている。

順調に昇格の道を歩んでいるが、“15位以内”と言っても、1~10位と11~15位では、来季の待遇が異なる。米女子ツアーは、シーズンのフル出場権が与えられるシード選手が『カテゴリー1』といったように、どのカテゴリーに入るかによって、出場試合数が左右される。そしてエプソンからの昇格選手は、1~10位が『カテゴリー9』、11~15位は『カテゴリー16』に分類。カテゴリーの数字が小さいほど出場優先順位は高く、言い換えると出場可能な試合数が多くなる。

今年の規定を参考にすると、カテゴリー9に入った選手たちは優先順位リストの上位に入り、第1回リシャッフル(シーズン中の優先順入れ替え)まで、ほとんどの試合に出場できる見込みだ。今季でいう山下美夢有や明愛・千怜の岩井姉妹らのように、最終予選会(Qシリーズ)を経てツアーメンバー資格を得た選手は“Qシリーズトップ25”として『カテゴリー15』に振り分けられるのだが、それよりもかなり上の位置に入ることができる。

ただ、カテゴリー16になると話は異なる。Qシリーズ組よりも下で、出場試合数もかなり限定的に。会場に待機し出場権がおりてくるのを待つ、いわゆるウェイティングに回ることも多くなりそうだ。つまり、15位以内の出場権獲得が目標であることは確かだが、より多くの試合に出場できる10位以内が実質的なターゲット。原にとって、現在の順位を維持することが重要となる。

ちなみにその他、日本勢のポイントランキングは、長野未祈が67位。以下、伊藤二花(90位)、谷田侑里香(97位)、山口すず夏(108位)と続いている。この終盤戦で、大きくポイントを稼ぎ、来季の米女子ツアーでひとりでも多くプレーする姿を見たい。

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