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原英莉花が来季の米下部ツアー参戦を明言「アメリカに気持ちが向いている」

予選敗退となった原英莉花。来季は下部のエプソン・ツアー参戦を明言した。

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2024年12月9日 07時22分

<LPGA Qシリーズ(最終予選) 4日目◇8日◇マグノリア・グローブGC(米アラバマ州)◇クロッシングズC=6664ヤード・パー72、フォールズC=6643ヤード・パー71>

米国女子ツアーの来季出場権獲得を目指す最終予選会(Qシリーズ)。原英莉花は第4ラウンドを終えてトータル3オーバー・67位タイ。予選通過ラインに1打及ばず、最終日への進出を逃した。出場権獲得への挑戦は途絶えたものの、下部のエプソン・ツアー出場資格(カテゴリーC)を保持。来季の主戦場をその下部ツアーに定めることを明言した。

唇をとがらせる原英莉花【写真】

77位でフォールズコースの10番からティオフした。ともにパー3の11番、13番でバーディを先行。予選通過ラインとの格闘ではなく、上位25位タイまでの出場権獲得ラインへの挽回に向けて、順調に滑り出した。だが、そこに待っていた落とし穴。14番を3オン3パットのダブルボギーとして流れを切らした。

「(ティショットで)左だけは避けたかったけれど、左に行ってしまった。(ボールが)あったのは奇跡なのに、ダボにつなげてしまった。『もう終わった』と思いました」。初日に「76」と大きく出遅れたときも、この14番で2打目をレッドペナルティエリアに入れて5オン1パットのダブルボギーを喫していた。

アウトコースの後半では2つスコアを取り戻して圏内に入るも、終盤にカットラインはトータル3オーバーからトータル2オーバーに引き上げられた。1打足りずに迎えた最終9番のバーディパット。「絶対に入れなきゃいけないけれど、難しいラインだった。完全に真逆を読んじゃいました」と決められず。4バーディ・1ダブルボギーの「69」。悔しさをにじませながらも、4日間を振り返り「やるべきことをやった結果」と清々しい表情で語った。

「この順位は、目標に対してすごく残念な結果になった。でも、この4日間の出来事は変わらない。受け止めるしかないと思います」

来年はエプソン・ツアーでの戦いに専念する意志を固めている。同ツアーの年間ポイントランキング上位者は、翌年のレギュラーツアー出場権を得ることができる。日本ツアーで世界ランキングを上げ、再び最終予選会に挑む選択肢もあるが、「自分の気持ちは動かない。アメリカツアーに(気持ちが)向いている」と現時点での決意を語った。

「正直、その選択肢(日本ツアーが主戦場)もある。協会(日本女子プロゴルフ協会)とのこともあるので、考えるところではあるけれど、やっぱりQTをもう受けたくない。1年間(米下部で)戦って、出場権を得られるような戦いをしていきたい」

この1週間を通じて米ツアーへの想いは一層強まった。「このオフにしっかり鍛えて『なんだコイツ?』と思われるような意気込みで行きます!」。最後は笑顔で将来を見据えた。(文・笠井あかり)

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