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ツアーで活躍する女子アマ覇者は合格圏に1差 5度目の挑戦で膨れる重圧も「あきらめちゃダメ」

今年の日本女子アマ覇者・中澤瑠来は5度目のプロテスト挑戦。合格ラインの20位タイ以内に1打差の22位タイから最終日をスタートする。

所属 ALBA Net編集部
小高 拓 / Hiromu Odaka

配信日時:2025年11月7日 09時07分

中澤瑠来はプレッシャーと戦いながら合格目前まで迫っている。
中澤瑠来はプレッシャーと戦いながら合格目前まで迫っている。 (撮影:福田文平)

<JLPGA最終プロテスト 3日目◇6日◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部 (岡山県)◇6464ヤード・パー72>

今年の日本女子アマ覇者・中澤瑠来(るな)は、3日目を終えてトータル1アンダー。合格ラインの20位タイに1打差の22位タイで最終日を迎える。5度目のプロテスト挑戦で大きな重圧を感じてもいるが、「あきらめちゃダメ」の精神で戦っている。

【写真】プロテスト合格直後…19歳の渋野日向子さんが初々しい

初日「70」の7位タイで滑り出すと、2日目の前半は1つ伸ばして折り返す。しかし、後半に入って10番パー4、11番パー5で連続ボギー。「とりたいホールでボギーにして、自分の動きができなくなっちゃって…」と巻き返せずに「74」で25位タイに後退した。

1番から出たこの日は、3番パー3でボギーを喫する。「最初にボギーがきて正直苦しかった。ダメなのかなともよぎったけど、いやいや待てよと。あきらめちゃダメ」と気持ちを切り替え、しのいで、しのいでパーを並べる。そして、3日間で最も難度の高い9番パー4(394ヤード)で流れを変えた。

ピンまで157ヤードの2打目を6番アイアンでピン手前2メートルにつけて会心のバーディ。「(この日)イーブンだったらまだスタートしていないのと一緒だと思って、イチからだと切り替えました」。そして後半に1つ伸ばしてホールアウトした。

神谷そら、櫻井心那、川﨑春花、佐藤心結らと同じ2003年度生まれのいわゆるダイヤモンド世代。埼玉栄高時代は1学年上の岩井明愛、千怜姉妹らとともに団体戦日本一も経験した。今年は“日本一”のビッグタイトルだけでなく、国内女子ツアーの「ニトリレディス」では予選を1打差の4位タイで通過(結果は50位タイ)。「ゴルフ5レディス」ではツアーで自己最高の9位タイに入った。同伴したプロからは「プロよりプロみたい」とゴルフの内容を絶賛する声が聞かれるなど、存在感を示している。

これまで挑戦した4度のプロテストで、最終にコマを進めたのは2回。21年は合格ラインと6打差、24年は3打差で涙をのんだ。「回数を重ねるにつれて緊張します。怖いモノを知ったというか…体が思うように動かなくなったり、いろいろ気になります」。年々のしかかる重圧は大きくなっている。

それでも確実に総合力は上がっている。今年の成績は「自信になって思い切りできているかというとそうではなく、でもどこかにはあると思います」と過信しすぎずに戦っている。

最終日は1打差を追いかけることになるが、「絶対に緊張するので、それを受け入れて、目の前のできることだけをやろうと思います」。1年の集大成。最後まであきらめないと力強く語った。

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