コースは、グリーンが硬く締まっており、スピードも十分。ホールによっては強い傾斜もあり、その仕上がり具合は、さすが“オーガスタ”の名が冠される大会といったところだ。普段はグリーン周りからの寄せで、パターを使うことが少ない橋本も、それを多用した。さらに「木が大きくて、距離感をつかむのが難しい。その辺りがビックリしました。海外だなーって感じですね」という点も、ポイントになる。
ただ、隣には強い味方も。キャディを長野未祈(みのり)に依頼した。2016年には15歳にして「日本女子オープン」で優勝争いを演じ、現在は米国の大学でゴルフに打ち込む人物からのアドバイスは、実用性バツグンといえる。「日本とはまったく違ったゴルフ場で、狙いどころも難しいところが多かった」というタフなコースで、アジアを制した実力を大いに発揮してもらいたい。(文・間宮輝憲)

