<Sky ALL Sky Dream Ladies Cup最終日◇30日◇涼仙ゴルフ倶楽部(6,123ヤード・パー72)>
ツアー3人目のアマチュア優勝なるか、そんな期待を抱かせるプレーを見せたのが初出場の稲葉千乃だ。5打差を追ってスタートすると、前半で4バーディと猛追。一時は首位に2打差まで迫るなど、福井工大4年の21歳が雨中の優勝争いを盛り上げた。
ツアーには初出場だが、開幕前の2月にJLPGAの選手も交えて行われた「マイナビ チャレンジマッチ THE Heroines」(36位)でネクヒロは経験済み。このときの印象に加えて「今回は地元の三重での開催だったので、どうしても出たいと思ってエントリーしました」と出場の経緯を明かした。
今季はJLPGAのレギュラーツアーに2試合出場し、4月の「ヤマハレディース葛城」では予選を通過(51位)。ツアープロも難しいと口を揃える難コースでの試合だが「私は耐えるゴルフのほうが好きなんです。2日目は1アンダーなら通れるかもしれない位置からだったので頑張って耐えました」。自信にもつながるうれしい予選通過だった。
対照的に伸ばし合いとなった今大会でも力を発揮した。初日の「69」を上回るというスタート前の目標をクリアする「68」で回り、トータル7アンダーの5位でフィニッシュ。ハーフターンの時点で首位と2打差と優勝争いにも名を連ねた。
ただ、出だしの10番を3パットのボギーとするなど、後半はスコアを伸ばせなかった。「バーディは15番の1つだけ。トップが近いことは分かっていたので攻めたんですけど、パットが決まってくれなくて、もう少し早く入っていれば、流れが違ったかもしれないんですけど…」と悔しさをにじませた。
プロテストは初挑戦だった昨年、最終に進出。今年は2次からの参加だったが、そこでいきなり敗退となった。「2次は通るものだと思って、自信満々で行ったので結構ショックでした。でも、今年からスポンサーさんとかサポートしてくださる方が増えて、たくさん励ましの言葉を掛けてもらえたので、すぐにまた頑張ろうという気持ちになれました」。来年3月の卒業後は、地元の三重に戻って、3度目のプロテストに向けて準備を進める予定だ。
シーズン終盤でプロアマ問わず、残り試合は少ないが、稲葉にはJLPGAのレギュラーツアー「伊藤園レディス」(11月)の主催者推薦選考会(マンデー)が残されている。後半にスコアを伸ばせなかったこの日の悔しさをマンデー、その先の本戦にぶつけて、いい形でシーズンを締めくくりたい。(文・田中宏治)
