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ドライバー、パター、ウェッジはよく使うけど… 渋野日向子が1Rで6番アイアンを9回使用!?

「ポートランドクラシック」初日に好発進を切った渋野日向子。多用したアイアンの精度がカギになった。

所属 ALBA Net編集部
高桑 均 / Hitoshi Takakuwa

配信日時:2023年9月1日 14時30分

<ポートランドクラシック 初日◇31◇コロンビア・エッジウォーターCC(オレゴン州)◇6467ヤード・パー72>

1イーグル・3バーディの「67」で回り、5アンダー・11位タイで滑り出した渋野日向子にとって、ポートランドの地は何かが起きるのかもしれない。この日は4番でチップインバーディ。7番でチップインイーグル、そして最終18番では10メートル近いパットを決めてバーディ締め。ボギーを叩くことなく上々スタートを切り、笑みがこぼれた。

好発進!渋野日向子のラウンド後インタビューが現地から届きました!【動画】

午後スタートのこの日は、一日中雨の中でのプレーだった。出だしの1番はこの日もっとも強く降る時間帯で、まだ準備中のさなか少し早めにコールされて慌ただしくティオフ。このドライバーショットは「いいショットを打てた」が、セカンドをバンカーに打ち込んでしまった。それでもそこからパーを拾い、「パーセーブできたのが大きかった」と、その後もボギーフリーのラウンドを展開した。

後半の12番ではフェアウェイからの2打目を右に打ち出し、これが木に当たり下にポトリ。枝が邪魔になってもおかしくないなかで、「意外と前が開けてて普通に打てた」とピン手前4メートルにつけた。これは惜しくも外したが、ミスらしいミスはこの2打目以外ほとんどなく、終始落ち着いたプレーが目立った。

水を含んだ芝により、ほとんどランが出ない状況で、グリーン着弾時には余計なスピンもかかることもしばしば。元々の距離は短いコースだが、雨の影響で長くなるホールが増加した。実測より長めの距離設定へと変貌したなか、渋野はこの日6番アイアンを9回使用したという。パターはほぼ毎ホール、ドライバーもティショットで多用。ウェッジもアプローチで握ることが多く使用頻度は高いが、同じ番手のアイアンを9回というのは珍しいことだ。

「微妙なのじゃなくて良かった」とコントロールショットではなく、その多くはフルショット。渋野のアイアンのなかで最も長い番手が、しっかりとグリーンをキャッチする役割を果たした。

昨年は林の中からミラクルパーセーブ、2オンイーグルなど見せ場を数多く作った本大会。今年も何かが起こりそうな予感満載だ。(文・高桑均)

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