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神プレー連発! 渋野日向子は「はじめて」の後半全ホール『1』パット

米国女子ツアーの米本土アリゾナ戦。渋野日向子が優勝戦線に浮上した。好調の要因は?

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2023年3月26日 16時16分

<LPGAドライブオン選手権 3日目◇25日◇スーパースティション・マウンテンGC(米アリゾナ州)◇6526ヤード・パー72>

7バーディ・ボギーなしの「65」という好スコアで首位と3打差の7位タイまで急浮上した渋野日向子だが、前日にひと工夫したパッティングが好調だ。青木翔コーチとも確認して修正した「構えを若干つる感じ」の意識が、連日のビッグスコアのカギとなっている。

この日の前半はチャンスがカップに蹴られたり一筋外れたりとなかなか決まらなかったが、「打った感触はすべてパーフェクト」。“しょうがない”と切り替えて後半に入ると、それが面白いようにスコスコと決まり始めていった。

そしてそれは、驚異的な数字を叩き出す。なんと、バックナイン全ホールが『1』パット。「ぜんぶ1とかはじめて」と渋野本人も驚きを隠せない。最終18番でもグリーンエッジからの3打目をパターで寄せて1パットバーディ。なんとも驚異的な数字だ。

つり気味に構えているだけに、よく見るとヒールのフェース面が若干地面から浮いている。以前も注意点に挙げていたこの打ち方。「テンポよく打てているし、そこだけに集中しているから緊張感が減っているのかな。リラックスして打てている感じ」。その流れにつられるかのようにショットやアプローチにも安定感が生まれ、大きなミスなく落ち着いたプレーを展開できている。

「ノーボギーがあったとて、そんなにバーディを取れることはあんまりないので、自分史上初めてというか」というこの2日間。まさに“パット・イズ・マネー”。最終日もグリーンを攻略することができれば、3打差の逆転優勝もおのずと近づいてくる。(文・笠井あかり)

■後半9ホールの詳細(距離は目安)

10番 グリーン奥セミラフからのアプローチを80センチに寄せる
11番 残り135ヤードのフェアウェイバンカーから7番アイアンで1.2メートルにつける
12番 ティショットアイアンで乗せて手前7メートル
13番 パー5の2打目でグリーン手前花道まで運び、アプローチが奥3.5メートル
14番 ワンオンも狙えるパー4、2打目のアプローチミスがあったものの、3打目をピタリ
15番 フォローで残り85ヤードから58度ウェッジで手前1.5メートルにつける
16番 くぼ地でショートサイドという難しい状況から1メートルに寄せる
17番 グリーン右に乗った6メートルを決める
18番 パー5の2打目で手前エッジまで運ぶと、15メートルほどからパターで寄せて、タップイン

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