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パーオンを外したのは一度だけでも… 畑岡奈紗は「パッティング」に苦しみ予選通過に“危険信号”

畑岡奈紗はトータル3オーバーで2日間を終え、予選落ちが濃厚となった。

所属 ALBA Net編集部
高木 彩音 / Ayane Takagi

配信日時:2024年7月13日 09時00分

<アムンディ・エビアン選手権 2日目◇12日◇エビアンリゾートGC(フランス)◇6523ヤード・パー71>

イーブンパー・52位タイで2日目を迎えた畑岡奈紗は、3バーディ・6ボギーの「74」とスコアを崩し、トータル3オーバー・暫定86位タイ。現時点でトータルイーブンパーで引かれているカットラインの下でホールアウトすることになった。まだ全組がホールアウトしていないが、苦しい立場に追い込まれている。

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今年のエビアンは先週土曜日の雨の影響からかグリーンが昨年よりやわらかく、重たい印象を受けていた。さらにこの日は午前中から雨が降ったり止んだり。2日間ともコンパクションと噛み合うことがなかった。「長いパットもそうですけど、短いパットもなかなか思い切って打っていけなかった」。その表情は悔しさで溢れる。

今年で5回目のエビアンだからこそ、グリーン上のアンジュレーションがきつく難しいことは理解していた。「しっかりそういうのもわかりながら、チャンスにつけていかないといけなかったと思います」。ショットの調子は悪くなかったが、傾斜だらけのグリーンにより、キャリー後のキックなど運にも見放され、ボールがなかなかピンの近くで止まらない。

パーオンしたホールは17回とバーディパットを打つシーンは多かったが、なかなか思うようにカップに沈めることができなかった。「パッティングだけどうにかしないといけないなと思っています」。初日に続く原因に頭を悩ませる。

しかし、この2日間で得たこともある。きのうのパーオン回数は11回。「きょうはかなりショットも良くて、ティショットも安定していたと思うので、きのうから改善ができたのはよかった」。その修正力には、素直にうなずく。

この大会が終われば、今季のメジャーも8月22日から始まる「AIG女子オープン」(全英女子)を残すのみ。「ショットは自分のなかでだいぶまとまってきたので、もう少しドライバーとかで距離を稼げるようにスイングスピードは上げていきたい」と飛距離アップを意識する。さらに「なんとかチャンスを生かしていけるようにしたいなと思います」と今回のように好調なショット力をバーディにつなげていくためにもパッティングの改善は引き続き取り組む部分だ。

次のメジャーが開催されるのはセント・アンドリュース・オールドC(スコットランド)。2018年に試合ではない形で「1回だけ」ラウンドしたことがある。「まさか試合で行ける日が来るとは思っていなかったので、楽しめればなと思います」。フランスでは悔しさを抱えることになりそうだが、“聖地”では納得できる位置で終わりたい。そのために、気持ちを切り替えて調整に励んでいく。(文・高木彩音)

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