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岩井千怜がグリーン上で3Wの特効練習で「67」 上位浮上も“最後にワナ”

大会の冠スポンサーを務めるホンダに所属する岩井千怜が「67」をマークし、リーダーボードをかけ上がった。

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2024年2月24日 07時30分

<ホンダLPGAタイランド 2日目◇23日◇サイアムCCパタヤオールドC(タイ)◇6576ヤード・パー72>

最後は悔しいあがりになってしまったが、大会の冠スポンサーを務めるホンダに所属する岩井千怜が「67」をマーク。リーダーボードをかけ上がった。

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「無我夢中」。連日の暑さのなかでも、集中を切らさずにスコアを伸ばした。3番でボギーが先に来たが、6番でバーディを奪うと「勢いづけた」。ティが前に出て458ヤードに設定された直後の7番パー5で残り179ヤードのセカンドを、5番アイアンで6メートルにつけると、イーグルパットをねじ込んだ。

2日目はこのイーグルに加え、7つのバーディを奪ったが、その要因になったのがパッティングだった。2アンダーだった初日は、なかなかグリーン上で距離感を合わせられず、歯がゆさも感じていたため、ラウンド後の練習グリーンで“一工夫”。それが奏功した。

「練習グリーンで、スプーンで転がす練習をしたらタッチが合いました。次につながるいい練習ができましたね」

10メートル以上のロングバットをイメージしながらやるこの練習は、距離感が合ってない時にはよく実践するという。パターに近い感覚で振れる3番ウッドが最適だといい、より強く打ち出されるクラブで感覚を合わせていく。そして、これが見事にハマった。

一時は首位に1打差まで迫りもしたが、最終18番パー5で表情を曇らせた。2打目をグリーン手前まで運んだが、ピンが切られていたのは手前とあって、その間にあまり距離はない。だが無理に手前に落とし、バーディを狙おうとしたのが“アダ”になった。

3打目のアプローチが目の前の傾斜をかけおりると、4打目も再び同じミスが出てしまう。さらに5打目は同じ58度のウェッジで大きくピンをオーバー。ダブルボギーにしてしまった。

「バーディを獲ろうという考えがダメだった。あそこならパーというマネジメントが足りない。調子がよくて寄るイメージしかできなかった。(ボールを上げようとフェースを開いた分)リスクが大きかったですね」

ラウンド後には、同組の選手に「どう打てばよかったか」とアドバイスも求めた。返ってきた答えは、『私なら転がして寄せた』だった。「そういう引き出しを本番で使えるように練習したい。経験がなかった。また同じ状況になったらスコアメイクを優先したい」。この痛手も、糧になる。

とはいえ首位とはわずか3打差。残り2日と考えると、ほとんど差はない。それでも考えるのは、「自分のベストを尽くすだけ」。米国ツアーでの優勝争いに参加するため、3日目も自分のプレーに集中する。(文・間宮輝憲)

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