<アラムコ選手権 初日◇2日◇シャドウクリークGC(ネバダ州)◇6765ヤード・パー72>
畑岡奈紗と山下美夢有が「67」をマークし、首位発進を決めた。米本土で日本勢2人が首位に並ぶのは、これが初めてのこととなった。
この日は出場120人のうち、アンダーパーで回ったのはわずか26人。西海岸特有の乾燥で硬くなったフェアウェイに、傾斜が強く速いグリーンが選手たちを阻み、コースの難易度の高さが際立った。
今季メジャー初戦「シェブロン選手権」に向けて“前哨戦”となる畑岡は、6バーディ・1ボギーの内容。フェアウェイキープ率71%(10/14)、パーオン率72%(13/18)と安定感を見せた。
「ショットも安定していたのは大きかったと思いますし、フェアウェイから打てたところも多かったので、全体的に良かったと思います」と手応えを口にした。
シビアな距離のパーパットも沈め、ボギーは出だしの1番のみ。「1番ホールだけうまく打てなかったですけど、それ以降はしっかり打つことを心がけたので、うまく決めることができました」。続く2番では4メートルのパットを沈めてバウンスバック。その後も着実にスコアを伸ばした。
一方、1イーグル・4バーディ・1ボギーで回った山下は「我慢する展開」と振り返る。いいショットを放ってもチャンスにつかない難グリーンに、「ボギーになる展開もあったけど、そのなかでもしっかり耐えてラウンドできました」と粘り強さを見せた。
流れを引き寄せたのは前半18番パー5。160ヤードの2打目を2メートルにつけて沈め、今季初のイーグルを奪った。「いいセカンドが打てて、あれで流れをつかめた」と、この一打が後半の4バーディにつながった。
傾斜が複雑なグリーンは落としどころがスコアを左右する。練習日には「ショット力が大事」と話していたが、フェアウェイキープ率92%(13/14)と高精度を発揮。パーオン率は55%(10/18)にとどまったが、24パットとショートゲームで補い、スコアをまとめた。
こうした我慢とマネジメントが求められる展開にも前向きだ。「耐えのゴルフで本当に難しいんですけど、その中で攻略するのは楽しいですし、その中でボギーも打つ可能性はあると思うんですけど、その分しっかり粘り強いゴルフをできるように頑張りたいと思います」と意欲をのぞかせた。
畑岡は練習日に「1日1つでもアンダーにしていけたら、多分いいところ(上位)に行くんじゃないかなと思っている。4日間で5アンダーを目指していきたい」と目標を掲げていたが、それを初日でクリア。「きょうは思ったより風が吹かなくて、グリーンも思ったより止まったところがあったので、そこに助けられた部分はあると思います」と振り返った。
「あすは(スタートが)午後になるので風が吹いてくると変わると思いますし、いい位置で回っていると難しいコンディションになる。どうしても週末はスコアをまとめないといけないと思うので、あす以降もしっかり一打一打に集中して、攻め方を考えていきたいと思います」と意気込みを示した。
米本土で日本勢2人が首位に並び、今季初の日本人Vへの期待も膨らむ。一方で、これまで複数人の首位発進は5例ある。近年では昨年の「TOTOジャパンクラシック」で、これも畑岡と山下が首位発進を決め、最終的に畑岡が優勝を果たしている。
また同年のメジャー「AIG女子オープン」では、竹田麗央と岡山絵里が首位発進。同大会では山下がメジャー初優勝を飾っている。(文・高木彩音)
【過去の日本勢W首位発進】※1980年以降
・2025年「TOTOジャパンクラシック」
畑岡奈紗、山下美夢有
・2025年「AIG女子オープン」
竹田麗央、岡山絵里
・2022年「TOTOジャパンクラシック」
上田桃子、鈴木愛
・2017年「TOTOジャパンクラシック」
畑岡奈紗、鈴木愛、藤田さいき
・2008年「ミズノ クラシック」
服部真夕、佐伯三貴

