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「完璧」なホールインワン寸前ショットも 古江彩佳は4連続バーディで2位に急浮上

好調の古江彩佳が2位タイで週末を迎える。

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2024年3月1日 17時30分

<HSBC女子世界選手権 2日目◇1日◇セントーサGC(シンガポール)◇6775ヤード・パー72>

1アンダーの10位タイからティオフした古江彩佳だが、先に来たのはアンラッキーだった。右奥にピンが切られている打ち上げの3番パー4で、フェアウェイからの2打目が手前のバンカーにつかまった。それがアゴが近く「目玉」になっていて、出すしかない状況だった。

古江彩佳のアプローチ練習に密着!【動画】

「仕方のないボギー」で始まったが、初日にダブルボギーを叩いた4番パー3では左ピンに対して左に外してボギー。「風を信じながら、自分でちょっと左に曲げてしまった。難しいアプローチが残った」と連続の“失点”。流れが悪くなったか…と暗雲が立ち込めたが、決してそんなことはなかった。

左からグリーン手前かけてに池が走る5番パー5では「マイクが『そこ!』みたいな感じだったので(笑)」とキャディの助言からセーフティにレイアップを選択し、残り84ヤードから80センチほどにつけてバウンスバック。8番パー5でも3打目を60センチほどに寄せて奪うと、9番はミドルパットを流し込んでバーディ。ここから流れを取り戻し、調子は徐々に上がっていく。

難易度の高い12番パー4で7メートルのバーディパットを流し込むと、これが“号砲”に。ここからショートアイアンでつけて、ミドルパットは流し込んでと4連続バーディを奪と、リーダーボードを一気に駆け上がった。

会心だったのは実測161ヤードの15番パー3。バンカー超えの左手前にピンが切られている状況。グリーン上にボールを止めるためにエッジを「越えるか越えないか」というギリギリを狙って、7番アイアンで放った打球は「完璧でしたね」とカップに向かって転がりあわやホールインワンという“お先に”バーディ。ショット力を光らせた。

初出場だった昨年大会は3位タイでフィニッシュ。「いい印象はある」というなか、今年は首位と1打差の2位で週末へと向かっていく。

昨年はトップ10入りは8回を数えたものの、ツアー2勝目はお預けに。今季も1月の開幕戦シリーズはともに4位で終えたが、サウジアラビア、タイは上位で週末に入るも伸ばせず、42位、23位だった。「最終日に悪いのが続いてる。直近に経験してきた分は生かしたい」。追いかけるのは昨年4勝を挙げているセリーヌ・ビュティエ(フランス)。ここからさらにチャージをかけていきたい。(文・笠井あかり)

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