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「出場資格やカットラインに追われてばかり…」 西村優菜が打ち明けた米国での“もがく心境”

起死回生のイーグルで予選を突破した西村優菜だったが、決勝ラウンドは苦しいプレーが続いた。

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2023年4月25日 07時37分

<シェブロン選手権 最終日◇23日◇ザ・クラブatカールトン・ウッズ(米テキサス州)◇6824ヤード・パー72>

「いいゴルフだったなと思うラウンドが、まだ1ラウンドもない。その悔しさとか、なんでだろうと思うところはたくさんあります」。米ツアー参戦後初となるメジャー大会を終えた西村優菜は、ツアールーキーとして戦ってきたここまでの4試合を、こう評する。寒さと風のなかでの最終日に2つ落とし、トータル8オーバー・56位タイで終えた4日間については、「ショットは0点。『80』打ってもおかしくない状態でした」と切り捨てた。

テキサスに来ても、悩みの種になっているショットの状態は上がらなかった。2番で奪ったバーディも、5番ウッドで打った2打目がダフったものの、それが5メートルについてパットで奪ったもの。数字だけみると、フェアウェイヒットは14ホール中13回、パーオン数も18ホール中13回と悪くはないが、「自分のイメージしたボールが出ない。思い描いた方向に飛んでくれないのでピンチ続きでしたね」とキレが失われていることを問題視する。

昨年末の米予選会で24位に甘んじたことで、開幕時の出場優先順位は161位に。試合に出るためには、上位の選手が欠場し、自分のもとに出場権がおりてくるのを待つ立場だ。「毎試合毎試合、出場資格やカットラインに追われてやっている状態」。そこを抜け出すためには、とにかくポイントを稼ぎ、3試合後の「コグニザント・ファウンダーズカップ」終了時に行われる第1回リシャッフルで、優先順位を上げるしかない。どうしても目の前の試合の結果が気になる。

ここまで4試合中3試合で決勝ラウンドに進んでいるものの、43位タイ、38位タイ、そして今回の56位タイと、上位フィニッシュがないために焦りも募る。今週の5ptを加えたうえでの、今季累計ポイントは28.995pt。全体で見ると101位に位置する。「あまり考えずにやりたいけど、頑張らないと試合に出られないと思ってしまう。上位にいけず、次の試合がしんどくなるというサイクルから抜け出したい」と、もがいている。「もう少しポイントを多くもらえればまたガラッと変わると思うんですけど、まだまだ。しっかり頑張らないと」と、自らを奮い立たせる。

リシャッフルまで試合数は少ない。次戦の「JMイーグル・LA選手権」(27日〜、カリフォルニア州)も、ウェイティングの状態で今週の試合に臨んでいた。24日(月)に行われるマンデートーナメント(主催者推薦選考会)にもエントリーしていたが、23日中にギリギリではあったものの出場が決まったため、アマチュア時代以来となる選考会参加は回避することができた。

シェブロンの4日間を終え、「合格点はあげられないですけど、戦い抜くという目標はクリアできた。粘り強くやったことや、緊張感のなかでプレーした経験が生きてくれればいい」と話す。日本で6勝を挙げ、メジャー優勝も達成している22歳は、米国でこれまでに味わったことのないツアー生活を送っている。「踏ん張ってばかりなんです」。こう言って苦笑いを浮かべる。歯を食いしばって、今はチャンスを待ち続ける。(文・間宮輝憲)

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