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「しっかり打てていた」 畑岡奈紗は課題克服、ロングパットを次々決めて圧巻7バーディ

畑岡奈紗が会心のラウンド。7バーディ・ボギーなしの「65」で上位戦線に浮上した。

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2023年3月4日 07時00分

<HSBC女子世界選手権 2日目◇3日◇セントーサGCタンジョンC(シンガポール)◇6774ヤード・パー72>

大雨により70分ティオフが遅れ、前半の途中には3時間以上の中断を挟んだタフな一日のなか、畑岡奈紗はそれを吹き飛ばすような爆発力のあるプレーをみせた。7つのバーディを奪ってボギーはなしの「65」で回り、トータル7アンダーの8位タイまで大きく浮上した。

インからスタートし、初めてバーディを奪ったのは11番。グリーン左のカラーから、カップまで「12~3メートル」という上り傾斜のラインは、「距離感を合わせようと思って強めに入ったけど、決められてよかった」とピンど真ん中に当たり、そのままカップに吸い込まれた。

13番ではピン奥3メートル、中断再開直後の16番ではおよそ7メートルのバーディパットを沈めて折り返し。後半では10メートル以上を決めるなど4番からの3連続バーディでリーダーボードを駆け上がると、最終9番では冴えわたるショットで1.5メートルにつけてバーディ締め。満面の笑みを見せた。

初日に課題として挙げたポイントを修正することができた。「テンポがゆっくりで、インパクト手前で緩んでいた」ことからカップ手前で切れてしまっていたパッティングを改善。テンポを速めて、初日に「29」回だったパット数を「26」に向上させた。雨と中断によりプレー途中でのグリーンコンディションの変化があったが、「スピードが変わっているなかでしっかり打てていた」とロングパットを次々と決めた。

「ボギーフリーで、パッティングも修正して、チャンスを活かせた一日」と3拍子で満足そうに振り返る。首位と8打あった差は、3打まで縮んだ。「(あす以降も)長い2日間になると思うけど、パッティングを維持して攻めのゴルフをしたい」。“アジアのメジャー”ともいわれる今大会での、上位争いを見据える。(文・笠井あかり)

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