<メイバンク選手権 事前情報◇28日◇クアラルンプールG&CC(マレーシア)◇6536ヤード・パー72>
渋野日向子がウェイティングから繰り上がりで出場する。約1カ月ぶりの実戦。「(出られて)本当にうれしい。みんなの活躍をテレビやネットで見ながら、自分も試合に出たいなとうずうずしていたので、良かった」。
その“活躍”のひとつは先週のこと。吉田優利が「BMW女子選手権」で米ツアー初優勝を飾った。同じマネジメント事務所に所属し、かつて同じタイミングで同じコーチに師事したこともあり、よく食事をともにする親しい間柄だ。
「かわいがっているという言い方もおかしいけれど、面倒を“見てもらっている”後輩。ずーっと頑張っていたので、優勝してめちゃくちゃうれしい」。笑顔で祝福した。
吉田のことを渋野は、「自分のことをちゃんと理解して、コントロールできて、良さを知っている選手」と説明し、プレーはもちろん、自分自身のことややるべきことを把握している点に感心する。そして、「今年の前半はあまり良くなかったけど、カナダでドーンってきた(2位)じゃないですか。吹っ切れたなにかがあったのか…。非常にらしいというか、強いっすねえ」とも付け加える。
「(自分は)感情の面とか、そんなに器用じゃないから、優利ちゃんみたいになれるとは思わないです。でも、見習うべきものはたくさんある」
同じ事務所で優勝を飾ったのは、吉田だけではない。1カ月前の「ウォルマートNWアーカンソー選手権」では西村優菜が、日本ツアーでは今年、笠りつ子、優利の妹でもある吉田鈴が優勝している。
「事務所で試合に出ている人たちがみんな勝ったんですよ。あとうちだけ。非常にヤバい状況(笑)」と冗談交じりに話しつつ、「近くの選手がそれだけ活躍して優勝しているのを見ると、焦りもあるけれど、より自分も! って思う」と闘志を燃やす。
一方で、焦りに流されず、自分のプレーに集中することも忘れない。「自信を持つのはいいことだけど、それを過剰にしすぎないように。地に足をつけて、自分ができることにフォーカスできれば大丈夫、と思いながらできたらいいな」と話す。
後輩の米ツアー初優勝に刺激を受けながら、自分自身のプレーに集中する。吉田の快挙を喜ぶ渋野もまた、次の一歩を踏み出そうとしている。
