<メイバンク選手権 事前情報◇27日◇クアラルンプールG&CC(マレーシア)◇6536ヤード・パー72>
山下美夢有がディフェンディングチャンピオンとして帰ってきた。「マレーシアはめちゃくちゃ優しい人が多くて、温かく迎えてくださってとてもうれしい。暑さに負けないくらい頑張りたいです」と意気込む。
大会開幕の2日前は午前9時45分から会見が始まり、集合写真に続き、「そういうキャラじゃないんですよね…」と少し恥ずかしそうに、メイバンクにちなんで虎のグローブをつけての動画撮影にも対応した。注目度の高さをうかがわせる。
1年前は、劇的な結末だった。最終日にボギーなしの「65」をマーク。8打差11位から首位に追いつくと、チェ・ヘジン(韓国)とハナ・グリーン(オーストラリア)との三つ巴のプレーオフでは、中断を挟む長丁場を制してツアー2勝目を飾った。
「まさか、プレーオフにもなると思っていなかった。長い一日でしたけど、振り返ると、優勝できたことはとてもうれしく思います。(中断中は)うまく集中力を切らさずに、いけたのではないかな」。激闘をそう回顧する。
米参戦2年目の今季も、ルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人賞)に輝いた昨季を上回る勢いをみせている。米ツアーではすでに2勝。日本ツアー「ソニー 日本女子プロ選手権」では初の日本タイトルを手にし、3週前に行われた高額賞金大会の欧州ツアー「アラムコ韓国選手権」では圧巻のレコードVを飾った。
「こんなにたくさん優勝できて充実している」。今季の好調ぶりや自信が、表情や言葉の端々からもうかがえる。
ただ、アラムコ選手権の翌週に行われたアジアシリーズ初戦「ビュイックLPGA上海」では、初日のスタート直前に体調不良で棄権した。「中国に入ってからいいコンディションではなかったので、試合の前に欠場を決めました。いまは良くなっているので、ショットの細かいところを調整しながらやっています」。心配された部分も、連覇がかかる大会を迎えるにあたっては問題なさそうだ。
泥がつくほど軟らかいフェアウェイは気になるところだが、昨年同様、起伏に富み、水が絡むきれいなコースが待ち受ける。「ディフェンディングのプレッシャーはあまりない。とても楽しみにしてきました。たくさんのギャラリーにパフォーマンスを見ていただきたい」。初めて連覇をかけて臨んだ8月「AIG女子オープン」(全英)は涙の予選落ちに終わった。2度目の挑戦では、しっかりと真価を発揮する。(文・笠井あかり)
