HSBC女子世界選手権
“白く”見えるグリーンに苦戦 稲見萌寧は出遅れ「少しきつかった」
稲見萌寧は初日に出遅れ。巻き返しを図る。
配信日時:配信日時: 2024年3月1日 00時00分
Round 1 | ||
---|---|---|
順位 | Sc | PLAYER |
1 | -4 | サラ・シュメルツェル |
2 | -3 | リン・グラント |
2 | -3 | エスター・ヘンセライト |
2 | -3 | リリア・ヴ |
4 | -2 | アンドレア・リー |
4 | -2 | チョン・インジ |
4 | -2 | シャネッティ・ワナセン |
4 | -2 | レオナ・マグワイア |
4 | -2 | キム・ヒョージュ |
9 | -1 | 西村 優菜 |
<HSBC女子世界選手権 初日◇29日◇セントーサGC(シンガポール)◇6775ヤード・パー72>
出だしの1番を手前1.5メートルのチャンスにつけたが、続くバーディパットはカップの左を抜けた。「グリーンの色が白く見える。反射してラインも読みづらくて、速く見えてしまうから打ちづらい」。砂も少し混じっているようなバミューダ芝の見た目にやられて打ち切れず、稲見萌寧はそこに対応することもできなかった。
流れが悪くなったかのように、先に来たのはグリーン手前の深いラフからのアプローチがグリーンに乗らず、そこから寄せワンでしのいだ3番のボギー。5番で戻しても、6番ボギー、7番ダブルボギーと後退していった。
実測203ヤードだった打ち下ろしの7番パー3は、ピンが左奥に切られていた。そして、ユーティリティでのティショットが左奥のバンカーにつかまる。ショートサイドで「硬くて、高さもあってどうしようもない」ライから“出すこと”を考えたショットはグリーンをオーバー。3打目のアプローチもスピンが入りすぎて5メートルほどショートと、悔やむ場面でもある。
フェアウェイキープが14ホール中11回でまずまずといえるなか、パーオンしたのは11回だった。「ちょっとミスしたら、ミスの場所がすごく悪かったりというのがあった。パーがボギーのゴルフみたいになった」。9番でバーディを奪って折り返すも、後半に2ボギー。4オーバー・53位タイと出遅れた。
開幕前に話していたアドレス時の気持ち悪さは消えることなく、決して調子が良いとは言えない。「いろいろ悩んだりもしたけれど、この体のコンディションでうまくやらなければいけない。“こっちを意識してこのミスはしょうがない”という話し合いをしてやった。その中ではそこまでショットは悪くなかったと思う」。いまの状態でできる最善は尽くしているはず。次はその状態を上げていく必要がある。
なんとかスコアをまとめようとしのいでプレーしていたが「ちょこちょこ耐えていてこんな感じだったので、少しきつかった」と振り返る一日になった。巻き返しのためにも、ショットの感覚、32パットだったグリーン上の読みを修正することが大事になってくる。
フロリダ連戦から1カ月ほど空いて迎えたこの大会が自身3試合目。「初日があまり良くない。早くアジャストして最初からいいプレーができるように頑張りたい」と、首位との8打差を残念がる。それでも前戦の「LPGAドライブオン選手権」では初日35位(6打差)から8位フィニッシュ。「明日は耐えながら一つでも伸ばせるように」。シンガポールでも修正力を光らせたい。(文・笠井あかり)
この記事のタグ
関連記事
HSBC女子世界選手権
HSBC女子世界選手権のニュース
- 3連続バーディ締めで劇的逆転 ハナ・グリーンが“新婚V”「火曜日にお祝いしよう」
- 渋野日向子のキャディと急きょタッグ 西村優菜「本当に感謝です」
- 畑岡奈紗がシンガポールで初のトップ10入り 次は米本土戦「アメリカで優勝できるように」
- 笹生優花が週末に55→17位急浮上 朝イチから大まくり「72時間寝たい(笑)」
- 「HSBC女子世界選手権」最終日のハイライト【動画】