<HSBC女子世界選手権 事前情報◇25日◇セントーサGC(シンガポール)◇6793ヤード・パー72>
西郷真央は出場資格を持っていた先週の「ホンダLPGAタイランド」をあえてスキップした。出場枠が限られる春のアジアシリーズはタイ、シンガポール、中国の3連戦。昨年は3試合すべてに出場したが、米3年目の今季はシンガポールの1試合のみに絞った。
「(昨年のタイで)体調を崩して熱中症みたいになって、そこからずっと体調が悪かった。今年は試しに、1試合だけにしようと。まだシーズン早い(序盤)し、メジャーに向けていい状態を持っていくための準備ができたらいいなと」。ディフェンディングチャンピオンとして出場する「シェブロン選手権」(4月23~26日、テキサス州メモリアルパークGC)から始まるメジャーシーズンに向けて、転戦プランを長い目で見ている。
優勝スコアがトータル24アンダーになったホンダLPGAタイランドと比較すれば、今大会の優勝スコアは例年15アンダー前後とハイスコアになる。「すごく伸ばす合戦ではないのでそういう意味では自分に合っている大会だと思う」と話す部分も、この決断になった理由のひとつ。体調が芳しくないながらも回り切った昨年大会は11位で終えている。
優勝者のみが出場できるシーズン開幕戦を39人中34位で終えてから4週間ぶりの試合。開幕戦はオフに調整を重ねた新たなセッティングで臨んだが、その結果を踏まえて、さらに変化を加えた。ドライバーとフェアウェイウッドのシャフトを、国内5勝を挙げた2022年にも使用していたフジクラ『ベンタスブルー』に変更。アイアンは昨年使用したミズノ『JPX 923 FORGED』に回帰した。
「クラブ変更をオフにやってきたけれど、実際の試合では全く違う感覚があったりした。結果は伴わなかったけど、いい発見があったので、またいろんなものを探っていきたい」。結果を求めつつ、いまは飛躍に向けてしゃがみ込む時期。「なにか掴めるようないいプレーができたら」と見据えている。
「(ゴルフの)調子はあまり良くない。自分ができる範囲のところで頑張れたらな、とは思います」。控えめながらも、静かに意気込んだ。(文・笠井あかり)

