<アムンディ・エビアン選手権 3日目◇11日◇エビアン・リゾートGC(フランス)◇6479ヤード・パー71>
「夢を見ているような気分」。2週前の「KPMG全米女子プロ選手権」でメジャー初制覇したユ・ヘラン(韓国)が、今度はフランスで快挙を成し遂げた。1イーグル・9バーディの「60」を記録。メジャー大会における1ラウンドの最少ストローク新記録を樹立した。
「自分のスコアを把握していなかった。でも最後のパットを終えて、キャディと数えてみたら、『きょうは11アンダーだ!』って。信じられない。今は本当に幸せな気分」
予選ラウンド終了時点でトータル8アンダーだったスコアは、一日でトータル19アンダーまで伸びた。同組だった岩井明愛も「65」の好成績を記録したが、それでも3打のリードを許すほどの爆発ぶりだ。
きょうのハイライトを聞かれると、6番パー4で奪ったイーグルを挙げる。「フェアウェイが狭くて、グリーンに少し起伏があるからパーを取れればと思っていた」。しかし、ピンまで残り154ヤードから7番アイアンで打った球が、直接、カップイン。「いいショットだと思ったら、ボールが吸い込まれていった。うれしかったし驚いた」。両手をあげて、その喜びを表現した。
米女子ツアーで行われている5つのメジャー大会で、これまでの最少ストロークは「61」。すべてエビアン選手権での達成で、2014年第1ラウンド(R)のキム・ヒョージュ(韓国)、21年第2Rのイ・ジョンウン6(韓国)、同年最終Rのレオナ・マグワイア(アイルランド)が記録していた。
「60」は米女子ツアー全体としても史上9度目のできごと。今年3月「フォード選手権」第1Rではリディア・コ(ニュージーランド)が記録しており、シーズン2人目の達成者になった。
2024年「FM選手権」最終Rに出した自己ベスト「62」も2打更新。5番パー3では、最後はピンに弾かれたが、カップに入りかけた“ほぼホールインワン”という一打もあった。たらればにはなるが、もし、これが決まっていれば「59」という記録も見えていた。
最終日は現地時間午前10時40分(日本時間午後5時40分)に岩井、ブルック・ヘンダーソン(カナダ)との最終組でプレー。ここで、今年の「シェブロン選手権」、「全米女子オープン」で勝利したネリー・コルダ(米国)に続く、メジャー連勝を目指していく。
「素晴らしい夢だし、その夢を叶えたい。でもまだ一日あるし、アキ(岩井)も素晴らしい選手。他のみんなも実力があるし、ただ私は自分のベストを尽くすだけ」。ノリに乗っている韓国の25歳は、日本女子7人目のメジャー女王を目指す岩井ら上位選手たちにとって、強力すぎるライバルになる。(文・間宮輝憲)
