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徐々に感じる手応え「かなり前を向けている」 渋野日向子は5度目の“世界一決定戦”へ

今年で5度目の挑戦となる渋野日向子は開幕を前に何を語った?

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2024年5月30日 07時00分

<全米女子オープン 事前情報◇29日◇ランカスターCC(ペンシルベニア州)◇6583ヤード・パー70>

4月の「シェブロン選手権」に続く今季メジャー第2戦に臨む渋野日向子は、開幕前日にアウトコース9ホールをプレー。計2ラウンドの調整で、あすからの本番に向かう。

キッズに笑顔でサインを書く渋野日向子【写真】

毎年、難セッティングが用意される“全米”だが、それはやはり「今年イチ難しい」とペンシルベニア州でも印象は変わらない。フェアウェイ、グリーンともに細かい傾斜が多く、ラフの長さもしっかりとある。パー5は7番と13番の2カ所で、パー70ながら総距離は6583ヤード。400ヤード超のパー4が続く、タフな仕上がりだ。そんなコースを前に「やりがいがある」という思いを抱く。

直近2試合は予選落ちが続いたが、メジャーを前に出てくる言葉は前向き。それは取り組んでいることへの手応えが、徐々に強まっているから。「よりいいもの、自分が打ちたいドローボールを打つためのものがもっとあると思っていろいろ試していました。それに近い球も打てていると思う。まだまだベストではないけど、前よりはマシなボールが打てている」。オープンウィークだった先週もスイングや、ウェッジの距離感を合わせる練習などで調整。引き続き、やるべきことを続けている。

「ロブショットとか止める球が打てれば、奥を攻めてもいいと思うけど、傾斜もすごいし計算も必要。奥にはなるべく外さないという覚悟もある。手前ピンなら(グリーン)真ん中でも仕方ない」

傾斜によって、思わぬ方向にボールが行くような“運・不運”も出てくるだろうが、上位進出へショットの精度は重要不可欠。長めの番手でグリーンを狙うシーンも増えるが、渋野は“手前から”を意識しコースを攻略していく。

今年で5度目の挑戦になる全米は、優勝争いのすえ4位になった2020年大会がある一方で、直近3年間は予選落ちと酸いも甘いも経験してきた大会でもある。「かなり前を向くことができていると思う。まだ不安もいっぱいあるけど、楽しみな気持ちは増えている。メジャーの舞台で試すという言い方はおかしいかもしれないけど、自分のやりたいようにやりたい」。

開幕前には、何度も「楽しみ」という言葉を聞くこともできた。「気持ち的には上を目指して頑張ります」。渋野の“世界一決定戦”が始まる。(文・間宮輝憲)

《無料生中継》「全米女子オープン」BS松竹東急 5月31日(金)~6月3日(月)

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