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前年覇者・古江彩佳がようやくのアンダーパーラウンド&60台 浮上の合言葉は「フラットな気持ちで」

ディフェンディングチャンピオンとして今大会に臨んだ古江彩佳が、3日目に初めてアンダーパーで回り、37位タイに順位を上げた。

所属 ALBA Net編集部
ALBA Net編集部 / ALBA Net

配信日時:2023年8月6日 09時00分

<フリードグループ・スコティッシュ女子オープン 3日目◇5日◇ダンドナルドリンクス(スコットランド)◇6494ヤード・パー72>
 
ここまで「74」、「73」とオーバーパーの2日間を過ごしてきたディフェンディングチャンピオンが、ようやく目を覚ました。古江彩佳は4つのバーディ(1ボギー)を奪い、今大会初の60台となる「69」。トータルイーブンパーまで戻し、37位タイに順位を上げた。

3日目を終えた古江彩佳の声をお届け!【インタビュー動画】

決勝ラウンドにはカットライン上のトータル3オーバーで進出。今年の大会は「本当にギリギリ」と薄氷の上を歩くことになった。午後組でプレーした初日は、昨年も味わったことがないほどの強風のなかプレー。2日目は穏やかな天候になることが多い午前組でプレーしたが、ここでも風との戦いを強いられた。結果的に“不運な方”の組み合わせに入ったともいえるが、「ゴルフでは、たまにそういうこともある。その中で決勝に上がれたのはよかった」としっかり受け入れている。
 
なかなかチャンスすら訪れなかった前日までとは違い、この日はしっかりと狙えるバーディパットを打つ機会も増えた。「バーディも1メートルとか2 メートルで 、お先も2回あった」。生命線のショットでスコアを作っていく。「落ち着いてプレーできたおかげでアンダーも、60台も出せました」。この結果に胸をなでおろす。
 
涼し気なポーカーフェイスでプレーする姿が印象的な古江といえど、予選ラウンド2日間は「ミスも多かったし、うまくいかないことが続いて、少しイライラもしました」と心にさざ波が立っていたという。長いパットが続くなどのストレスが、精彩を欠くひとつの原因にもなった。3日目もパーオンに失敗した1番でいきなりのボギーを叩いたが、「2ホール目で、『フラットな気持ちで行こう』と思った。それでうまくリラックスできた」と心を沈め、プレーに集中した。
 
首位とは13打の差があり、連覇は厳しい状況になった。それでも目標は失わない。「(トータル)イーブンをしっかりとアンダーパーにできるように頑張りたい」。昨年は最終日に「62」をマークして逆転優勝。ビッグスコアを出せることはすでに証明済みだ。(文・間宮輝憲)

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