翌月曜日は、厳しい寒さがコースを襲い、飛距離は格段に落ちて吐く息は真っ白。前半からスコアを落とし、なんとかハーフターンは首位タイで迎えたが、終わってみれば「74」。2ラウンド連続で3つ落として、トータル1アンダー。優勝に2打届かず、4位で終わった。
「悔しいです。めっちゃ悔しいけど、これが今の実力と受け止めるしかない。自分らしいゴルフがなかなかできなかった。頑張って体を動かそうと思ったけどこの寒さで動かすことができず、ショットもグリーンに乗らない。耐えられるところは耐えたけど、そういうゴルフでは通用しないと思った。この悔しさは米ツアーでしか晴らせない。絶対にここで戦います」
■リベンジに燃えたが、4日間戦えず…
21年大会は、例年通り6月開催に戻った。もちろん、ここにも渋野の姿があった。だが、思い通りにはいかなかった。初日は2オーバーと出遅れ。2日目は巻き返しを図ったが、フェアウェイを捉える安定したショットとは相反して、パッティングが決まらず、フラストレーションがたまる一日だった。
スタートホールから2メートルのチャンスにつけたが、カップの横を抜けた。その後も何度もバーディチャンスにつけるが、決めたのは1つのみ。「ショットがいいぶん、もっと悔しい。ミスパットばかりだったので、本当に自分に腹が立つ」。結局。ボギーが重なる「76」のプレーで、トータル7オーバーに大きく後退。予選通過すら叶わなかった。
