なかでも警戒すべきはグリーン。和名ではスズメノカタビラと呼ばれる西海岸特有のポアナ芝はグリーンの速さや方向が一定になりにくく、芝が伸びる午後スタートではさらに難易度が跳ね上がる。
「結構難しいですね。(同じポアナ芝の)ショップライトもあまりいいイメージがなかったですし。明日のスタート時間なんてあきらめたほうがいいんかなってくらい(笑)。そこは臨機応変に考えすぎずやっていきたい。さらにアンジュレーションもあって読みにくい。見た目もちょっと違う。メモを頼りにしてやっていきたいと思います」
加えて長さもあるねちっこいラフも行く手を阻む。それらが渋野の「そういうわけには…」という言葉に凝縮された。
それでも次週には今季海外メジャー初戦も控える。「4日間戦うことが大事。しっかり予選を通過して、いいかたちで来週にいけるようにしたい」。調子についても「悪くないかなと思っています」と状態も作ってきた。初のツアーメンバーでの戦いも「すごく楽しみ!」とワクワクさせる要素の1つ。シードをかけた戦い、そしてメジャーに向けて大事な一戦となる。(文・秋田義和)

