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メダルの見える位置で残り2日へ 連日の好ジャッジとクラブ変更が上位進出に導く【奥嶋コーチの五輪現地レポ】

メダルの見える位置で残り2日へ 連日の好ジャッジとクラブ変更が上位進出に導く【奥嶋コーチの五輪現地レポ】

所属 ALBA Net編集部
秋田 義和 / Yoshikazu Akita

配信日時:2021年8月6日 09時00分

■2日連続のバーディ締めの裏に連日の番手選び成功
そんな1日を締めくくったのが18番。残り140ヤードからのセカンドショットはピン手前に落ちると奥まで転がり、そこから傾斜で戻ってきて2.5メートルの位置にピタリ。これを沈めて2日連続で最終ホールでバーディを奪う気持ちの良い上がりとなった。

奥嶋氏がまず「良かった」と挙げたのはセミラフにあったこと。「セカンドショットでまず考えたのが奥の上の段に行ってはダメということです。私たちはセミラフからでしたが、フェアウェイから打った人は止まると思って打った球がグリーンで跳ねて上の段まで行ってしまっていました。そういった意味ではセミラフで良かったのかもしれません」と幸運だったという。

もちろん、マネジメントが功を奏したのも言うまでもない。「上の段に行ったらダメなので、(グリーン手前の)バンカー越えたくらいのところに落とそうと話しました。7番か8番で迷いました。2人とも意見は一致したけどギリギリのクラブ。ちょっと嫌でしたけどフォローもあって、バンカーを超えれば何とかなるかなと思いました」。狙いすました打球はしっかりとバンカーを超えた。「ちょうどいいところに落ちて転がって奥から戻ってきて狙い通りでしたね」と会心の一打となった。

とはいえ、仕上げを入れなければ意味がない。「2.5メートルの軽いフックでした。ちょっと強く打つと抜けて、弱く打つと切れるグリーン。軽いフックなので右カップのふちをちょっと外すくらいでジャストタッチでいきました」。迷いなく打った球はしっかりとカップイン。右こぶしを握る最高のフィナーレとなった。

■クラブ変更は残り2日に向けての収穫
また、稲見は初日からクラブ変更を施していたという。「フェアウェイウッドとユーティリティの球が吹け上がっていて前に飛んでいませんでした」という初日の反省から改良を加えた。

フェアウェイウッドはシャフトの先端をインチカットして調整。ユーティリティに関しては同じ日本代表の畑岡奈紗も使うスリクソンのものに切り替えた。練習ラウンドでテストしており、会場にメーカー担当がいて調整が容易だったからこそのスイッチとなった。

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