そして今週キャディを務める奥嶋誠昭コーチは、その“やるべきこと”について、ショット、特にバックスイングというポイントを挙げた。「迷わないように余計なことは言わない。うまくハマってくれるものが見つかれば」(奥嶋氏)と、開幕までの時間で気持ち悪さを訴える部分が改善されることを願った。
稲見は、初日第1組の1番手として、午前7時30分にスタートティに立つ。つまり、女子競技の開始を告げる第一球を打つことが決まった。男子では星野陸也が担った大役で、「ツアー1年目の、最初のティショットよりも緊張しました」と、そのプレッシャーについて話していた。しかし服部コーチは、ここに関しても「星野君のことがあったし、ある程度予想はできていた」とプレッシャーに押しつぶされる心配はないと考える。
開幕前には男女合同の練習ラウンドを行うなど、ここまで結束を固めてきたチームジャパン。稲見は前日の会見で、松山から「男子はメダルを獲れなかったから、女子で獲って」とエールを送られていたことも明かした。まさに集大成の戦いがいよいよ始まる。2人とも「憧れ」と口にしていた舞台で、最高の結果を残してもらいたい。(文・間宮輝憲)
