ハガネの女のドライバースイング【連続写真】
今回は日本勢のエースとして米ツアーで奮闘中の畑岡奈紗について。現在の世界ランキングは7位。海外女子メジャー制覇、そして世界ランキング1位になることを目標に、世界トップが集まる最高峰のツアーで戦う身だが、かつて同じ舞台で活躍し世界1位にも君臨したジエは、畑岡をどのようにみるのか。
「渡米して、一からチャレンジして、苦労があってもそれを乗り越えてさらなるチャレンジをしていて、どんどん強くなっています」。16年の「日本女子オープン」で史上初のアマチュア優勝を果たした畑岡はプロ宣言とともに、米QTに出場。すぐに米ツアーに挑戦した。その初年はカルチャーの違い、ゴルフの未熟さなど、何度も涙を流す苦しいシーズンとなったが、そこから見事にはい上がった。
17年は帰国後の日本で女子オープンを含む2連勝。勢いをつけて2年連続で米QTを突破し、臨んだ18年シーズン。米ツアー初優勝を達成すると、瞬く間に世界のトップに入っていった。「アメリカに行くと、何か表現するにしても(日本と)違う。そのなかで自分をアピールしないといけない。言葉もそうですし、自分をたくさん出す練習をしたのだと思います」。
まさに居場所を自分で作り出した畑岡。そんな境遇はジエだからこそ痛いほど分かる。「寂しさを紛らわすために練習し過ぎて体を壊した」というのがジエの経験。ところが、畑岡を見て思うのは、「強い」のひと言。「畑岡選手は、ハガネの強さ。鉄も刀も叩けば叩くほど強くなる。畑岡さんも同じです」。

