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優勝争いをしたからこそ気づけた 渋野日向子が米ツアーで勝つために挙げた“課題”

優勝争いをしたからこそ気づけた 渋野日向子が米ツアーで勝つために挙げた“課題”

配信日時:2020年12月15日 11時41分

全米女子オープン 最終日◇14日◇チャンピオンズGC(米国テキサス州)◇6731ヤード・パー71>

海外メジャー大会4位という結果で2020年を終えた渋野日向子は、「6月から9月にかけての自分からすると、よくここまで来られたなということはすごく思います」とこの1年を振り返った。国内ツアー開幕戦での予選落ちや、前年優勝の「AIG女子オープン(全英女子オープン)」予選落ちなど夏場2カ月間の海外転戦で思うような結果が出なかった時期を回顧。それを乗り越え、今後は新たなステージに向けた準備を進めていく。

渋野日向子のドライバースイングを連続写真で解析

今年の国内最終戦「LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」を3位で終えた後、「ポジティブに考えることで2〜3打は変わる」と“メンタル面”の重要性を話していたが、この大会でも「自分のなかで気持ちの変化はすごくあった」ことを実感した。ただその一方で、「ゴルフの内容に関しては成長しきれていない。気持ちで何とかなった打数もかなりあると思うけれど、それだけではどうにもならないのが第3、4ラウンドのスコアかな」ということも痛感する試合となった。

それを踏まえ、この冬に鍛えるものとして「グリーン周り」と「アイアンショット」を挙げる。特に「緊張感があるなかでの」アイアンの精度の重要性は改めて身につまされたようで、「なかなか練習ではできないけれど、重圧がかかったところでも自分らしい動きができるよう、しっかり固めていきたい。自分のアイアンの距離を把握することもこのオフにしっかり取り組みたい」と大きな課題になった。

パーオン率を見ると、第1Rは83%、第2Rが78%と予選では好調だったものが、第3Rは61%、最終Rは44%とプレッシャーが増すにつれ低下。そして、それがスコアにも表れてしまった。寒さで体が動かず番手が「2番手」ほど変わったことも影響するが、「回っていくうちに、スイングの仕方も分からない状態になってしまった。初歩的な問題だったかなと思います」と、終始つきまっとた緊張がプレーに影響を及ぼしたことを悔いた。

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