昨年の全英女子オープンを写真で振り返る
初めての海外メジャー大会に挑んだ渋野。当然ながら戦前の期待値はそれほど高くなく、大会週の火曜と水曜に行われたプロアマのメンバーには入らずにマイペースで最終調整を続けた。渋野自身が口にした目標も「予選通過をして、そこから上位を目指したい」。あくまで4日間戦うことだけを考えていた。
そして、8月1日の日本時間午後3時25分に“人生を変えた4日間”がスタートした。日本勢の切り込み隊長として世界ランク4位(当時)のミンジー・リー(オーストラリア)、メジャー2勝のアンナ・ノルドクビスト(スウェーデン)とともにティオフした渋野は、いきなり上位をにぎわせる。
アウトスタートの前半は4番でボギー、8番でバーディと静かな立ち上がり。しかし、バックナインに入ると、一気に加速する。
折り返し直後の10番で、この日2つ目のバーディを奪うと、12番まで3連続バーディ。15番でもスコアを伸ばすと、17番パー3でティショットを1mにつけた。このパットを流し込み、首位タイに浮上した。さらに18番でも5mを沈め、後半「30」の猛チャージ。6アンダーまで伸ばし、リーダーボードの頂点に『Hinako Shibuno』の名を刻んでのホールアウトとなった。

