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骨折を乗越え、サラリーマンプロ・田村尚之が無欲の勝利

骨折を乗越え、サラリーマンプロ・田村尚之が無欲の勝利

配信日時:2016年11月5日 17時50分

富士フイルム シニア チャンピオンシップ 最終日◇5日◇ザ・カントリークラブ・ジャパン(7,022ヤード・パー72)>

 この展開を誰が予想できただろうか。先々週に肋軟骨を骨折し、コルセットを巻きながらプレーをしていることを初日に告白した田村尚之。この日は首位と6打差の7位タイからスタートした。

優勝カップを掲げ、笑顔をみせる田村

 「優勝はまったく意識していなかった」。首位のプラヤド・マークセン(タイ)とは差がついており、今季のマークセンの強さを考えれば落としてくるとも思えなかった。優勝のことは頭になく、妻も「昨日の夕方に連絡がきて“明日はいかないね”と」家族も応援に来なかった。ところが、だ。マークセンがパッティングが不振で失速したことに加え、サンデーバックナインで自身のプレーがぴったり噛み合い4バーディを奪取。マークセンに1打差をつけホールアウトした。

 待っている間も緊張はしなかった。「最後は獲ってくると思ってた。おそらくプレーオフかなと」と予想していたが、マークセンが18番パー5で2オンに成功するもまさかの3パットでパー。悲願の初優勝が転がり込んできた。

 大きな勝因は“無欲”だったこと。ケガもあり、開幕前の10日間は練習せず安静にしてきた。首位と差もある。しかも、相手はマークセンだ。「これまでは欲をかいて失敗してきた」、その欲が今回はプレーを邪魔することはなかった。昨年は2位が3回、今年は前半戦からパッティングの調子が思わしくなく、「今年は何もなく終るのかなあと思っていた。けど、まさかここで勝てるとは」。秋の大一番で勝ち、賞金ランクも4位に浮上した。

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