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過去2度優勝の父には届かず 杉原輝雄の息子・敏一は単独3位

過去2度優勝の父には届かず 杉原輝雄の息子・敏一は単独3位

配信日時:2015年10月11日 17時32分

日本プロゴルフシニア選手権 住友商事・サミットカップ 最終日◇11日◇サミットゴルフクラブ(6,935ヤード・パー72)>

 ドンの運をもらえたか。昨年の予選会は68位に沈み、今季はここまで2試合に出場したのみ。トータル7アンダーの5位タイからスタートした杉原敏一が、この日6バーディ・1ボギーの“67”でスコアを5つ伸ばしトータル12アンダーで単独3位に喰いこんだ。

ラウンドレポーター?ちがいます。選手・田中泰二郎が急浮上

 好位置で迎えた決勝ラウンド3日目のスタート前。ティグラウンドに優勝トロフィを見つけてじっくりと覗き込んだ。刻まれているのは偉大な父・杉原輝雄(89年、92年)の名前。関係者から「親父は2回勝ってるんだぞ。お前も頑張れ!」と激励を受けてティショットを放つと、「運をもらえればと」父の名前が刻印された位置をなでてスタートした。

 第3ラウンドは“68”でじわりと浮上すると、模索中というスイングながら着実に前進を続けていく。試行錯誤は勝負の最終日もかわらぬままながら、「ドライバーも下から降りてこないようにとか、とにかく中途半端にならないようにやっていた」。

 生前の父にかけられていた言葉は“どうせあかんのやから思い切っていけ”。その言葉通りグリーン上でも攻めの姿勢は貫いて「今日はバーディパットが良く入ってくれた」とバックナインは4つのバーディで上位に肉薄すると、最後は約4メートルのパーパットを残したがこれも執念でねじ込んでみせた。

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