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ヤーデージブックも持たず…奥田靖己は全部“フィーリング”で2位浮上

ヤーデージブックも持たず…奥田靖己は全部“フィーリング”で2位浮上

配信日時:2015年10月10日 18時19分

日本プロゴルフシニア選手権 住友商事・サミットカップ 3日目◇10日◇サミットゴルフクラブ(6,935ヤード・パー72)>

 トータル12アンダーで抜けだした室田淳を3打差で追いかけるのは、大会連覇を狙う尾崎直道と、この日“66”で回った奥田靖己だ。奥田は6バーディのノーボギーと完璧なラウンドでトータル3アンダーの7位タイから猛チャージを披露。終盤は15番からの3連続バーディなどで一時は室田と1打差に肉薄した。

レジェンドチャリティではスタッフの男気に奮起

 「もう“室田さん”対“みんな”だね」とトータル9アンダーで終えた最終日前のリーダーボードを見あげれば苦笑いしか出てこない。それでも、「明日もフィーリングのゴルフをしますよ」と意気込んだ。

 形にこだわらない奥田スイングは見るからにフィーリング重視だが、その心はコースマネジメントにある。「今日もヤーデージブックは持たずにやった」と自分の感覚とイメージのみが頼り。残りの距離も、パッティングのラインも余計な情報をシャットアウトして目の前の1打にのみ集中した。

 「データに頼らず、明日も自分のゴルフをするだけ」。今季はシニアで勝利はないものの前戦の「コマツオープン」で7位タイ。5月にはレギュラーツアー勢も出場する「レジェンドチャリティプロアマ」で藤田寛之藤本佳則らを1打差で振り切り優勝を果たした。室田有利は揺るがないが、ハマれば怖いフィーリングのゴルフ。鋭い眼光は虎視眈々と頂点を狙っている。

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