メジャー王者・井戸木鴻樹「アメリカはファーストタイム」
悪天候でフライトが遅れ、帰国が1日遅くなったが会見場では疲れも見せず、冒頭の挨拶で「お騒がせしております」とまずは一笑い取った井戸木。初めての米国本土での試合とあって、不安もあったが「世界のレベルでどれだけ僕のゴルフが通用するか楽しみだった。こういう成績を残せてうれしいです」と笑顔で話した。
優勝を決めてからは「バケツをひっくり返した感じ。本当にすごいことをやっちゃいました」と落ち着いて勝利の味を噛み締めることもできなかったが、この日成田空港についてようやく実感が沸いてきたという井戸木。この勝利で「全米プロ」「全米シニアオープン」などの出場権を獲得。今後は「日本のシニアが空いている時にはめこんでいければ」と米ツアーにも積極的に参戦していく。
これからは日本ツアーよりも難易度の高いコースを相手にすることが多くなるが「自分のプレーしかできないんだから、自分のプレーをするだけ」。51歳にして戦う舞台が世界に広がった井戸木。しかし、これまで通り自分のプレースタイルを貫いて戦っていく意向だ。
なお、井戸木は明日から開幕するシニアツアー「ISPS ハンダカップ 五月晴れのシニアマスターズ」に出場。会場からそのまま福岡に向け旅立った。