フェードからドローへ 室田淳のドライバースイング【連続写真】
群馬県出身。高校までは野球をやっていたが、肩の故障で断念。大学からゴルフを始め、卒業後は練習場に勤めながらプロを目指した。5度目の挑戦となった1982年のプロテストに合格し、27歳でプロとなった。初シードは7年後、初優勝はプロ10年目の1991年の「ブリヂストン阿蘇オープン」。35歳のときだった。
その後は、92年と94年にも勝利を挙げたが、勝てない時間が続く。7年後の2001年の「カシオワールドオープン」で通算4勝目を飾ると、48歳で迎えた03年の「三井住友VISAマスターズ」では、3日目にコースレコードとなる「62」をマークするなどして通算6勝目を挙げた。
05年のシニア入り後は、レギュラーとシニアの両ツアーで活躍した。国内シニアツアーでは、05年の「日本プロシニア」から、18年の「阿蘇シニアオープン」まで14シーズンでツアー20勝を挙げ、06年、07年、13年、15年と4度賞金王に輝いている。また、賞金ランク30位以内(PGA会員のみ)に与えられる賞金シードは、昨季まで17年連続で保持した。一方で、レギュラーツアーでは59歳になった14年に杉原輝雄と尾崎将司の57歳を抜く最年長賞金シード選手の記録を打ち立てている。
プロ入りから初優勝まで10年、低迷期を経て40代後半に復調し、シニアとなってからも活躍した要因のひとつに、40代前半で行ったスイング改造があるだろう。フェードからドローへと持ち球を変えるスイング改造には、想定よりも多くの時間を要したが、飛距離が伸び大きなアドバンテージとなっている。
