JLPGAツアー
国内女子
宮里藍 サントリーレディス
兵庫で手に入る“全英切符”は誰の手に? 条件は? 選手たちに強い意気込みを聞いた
全英出場権もかかる今大会。メジャー舞台を目指す選手は何を思う?
配信日時:配信日時: 2023年6月7日 23時30分
<宮里藍 サントリーレディス 事前情報◇7日◇六甲国際ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6513ヤード・パー72>
今大会は、8月10日に開幕する海外メジャー「AIG女子オープン」(全英女子、イングランド・ウォルトン・ヒースGC)の出場権も争われる。改めて、その条件をおさらいしてみよう。
まず、現時点での日本勢および日本ツアー参戦選手の出場有資格者は以下の通り。(※は重複)
・歴代優勝者 渋野日向子、申ジエ(韓国)
・昨年大会の10位タイまで 畑岡奈紗
・2022年LPGA CME ポイントランキング上位35名 ※畑岡奈紗、古江彩佳、笹生優花
・2022年JLPGAメルセデス・ランキング1位 山下美夢有
・2019~23年の全米女子オープン優勝者 ※笹生優花
・2022年全米女子アマチュア選手権優勝者 馬場咲希(アマ)
今大会の結果を受け、全英への切符を手にするのは最大で5人。『(1)優勝者と2位』、そして『(2)大会終了時点でのメルセデス・ランキング上位3人』が対象となる。2位タイで複数選手が並んだ場合は、大会開催時の世界ランキング最上位者に権利が与えられる。
さらに覚えておきたいのが、有資格者が被った場合には、次点に繰り下がること。例えば、今大会に出場する渋野日向子、申ジエ(韓国)、山下美夢有、馬場咲希が(1)か(2)に入った場合、枠がひとつ下りることとなる。また、(1)→(2)の順番で優先され、(1)と(2)で重複選手がいた場合には、こちらもメルセデス・ランキング上位者から繰り下がっていく。
ここで現在のメルセデス・ランキングを見てみよう。
1位 山下美夢有 1380.65pt
2位 申ジエ 844.50pt
3位 岩井明愛 785.77pt
4位 穴井詩 771.64pt
5位 岩井千怜 769.31pt
6位 吉田優利 706.97pt
7位 川岸史果 648.45pt
8位 上田桃子 564.40pt
今大会は4日間競技のため、優勝でもらえるポイントは300pt。山下は首位キープが確実で(2)の条件で当確となる。だが、すでに「2022年JLPGAメルセデス・ランキング1位」のカテゴリで有資格者のため、次点に繰り下がり。さらに2位につけるジエも「歴代優勝者」として出場権を持っているため、現在3位以下につける選手で3枠を争うことになる。
獲得ポイントは2位で180pt、3位で135pt、4位で105ptのため、ポイントランキングで出場権が手に入るのはこのあたりの選手までと予想される。
いま“圏内”に入っている岩井明愛・千怜のツインズがこのまま獲得となれば、すでに出場権を手にしている海外メジャー「全米女子オープン」(7月6日開幕、米カリフォルニア州・ペブルビーチGL)に続き姉妹そろっての出場に。プレッシャーはないというふたりだが、「とにかく自分のプレーがしたいし、2位以内を目指したい」(明愛)、「やるべきことをやって、その結果全英に行けたらいいかな」(千怜)と意気込んだ。
今季の国内メジャー初戦で優勝を飾りランキング6位につけている吉田優利は、「頭の隅に置きつつプレーしたいなと思いますね」と“全英”を少しばかり意識。上位フィニッシュでビッグポイントの上積みとなれば、カテゴリ(2)による出場権獲得の可能性もあるが、目指すのは勝利だ。「基本は勝つか負けるかなので、アスリートである以上変えられないかなと。まずは4日間戦えるようにしたいし、納得できるゴルフがしたいです」と今季2勝目と全英切符の両づかみを狙う。
新たに切符を手にする5人は、果たして誰になるのか。なお、今週を逃しても、7月3日時点の世界ランキング50位までに入った選手は権利を手にすることができる。(文・笠井あかり)
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