<富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 最終日◇12日◇石坂ゴルフ倶楽部(埼玉県)◇6580ヤード・パー72>
1打差の2位から初優勝を目指したプロ2年目の吉田鈴は、2つのバーディを奪ったものの「73」とスコアを1つ落とし、トータル6アンダー・5位タイという結果に終わった。姉・優利に続く史上4組目の姉妹Vはおあずけになったが、これがプロ入り後の最高順位。今季目標のひとつに掲げていたトップ5入りを果たした。
なかなかチャンスも訪れず、伸ばすことができなかった最終日だったが、ラウンド終了後は凛とした表情。「普段のラウンドと違って、ちょっと優勝も意識しながら。でもいつも通りに近づけてプレーできたかなと思います」と語る口調も“普段通り”だ。
2日目終了時には「これまでで一番優勝に近い」とも話していたが、その状況も冷静にとらえていた。「まだトップ5もない状態だった。いきなり優勝できる、渋野(日向子)さんみたいな人はそうはいない。自分に期待しすぎず、まずはトップ5以上をと思っていた」。これまでの最高位だった昨年10月の「富士通レディース」の6位を上回るという目標は、しっかりとクリアした。
日曜日の朝には国内でメジャー1勝を含む通算4勝の姉から、『前半は温める感じで、後半にガッといこう』という助言のメッセージも届いた。「その辺り(優勝争い)は、姉がよく知っていると思うので」と、これを胸にしまいプレーした。優勝に届かなかった理由については、「(ボールがグリーン)奥に行ったり、イメージと違う球がでしまった。フェースのコントロールが一番大事だと思いました」と分析。さらなる成長のための課題にする。
それでも、2024年、25年のプロテスト合格者のうち、ツアー未勝利選手の最上位者が対象となる『ベストルーキー賞』を受賞。賞金100万円をゲットした。これが「台湾ホンハイレディース」、「SMBC×Vポイントレディス」に続いて今季3度目の新人賞だ。台湾では賞金200万円、SMBC×VポイントはVポイント30万ptを手にしており、この賞だけで計300万円+30万ptを獲得している。「(プロ)2年目ですけど、誰でももらえる賞ではないので率直にうれしい」と、笑顔ものぞかせる。
これでメルセデス・ランキングも23位まで浮上。昨年は同51位に終わり、あと一歩届かなったシード圏内でシーズンを過ごせている。トップ5入りは最初のステップ。次なる目標を“初優勝”に上方修正していく。(文・間宮輝憲)
