<大東建託・いい部屋ネットレディス 事前情報◇22日◇ザ・クイーンズヒルゴルフクラブ(福岡県)◇6485ヤード・パー72>
今季国内女子ツアー第20戦が、福岡県のザ・クイーンズヒルGCで23日(木)に開幕する。大会前日の水曜日は気温が30度を超え、熱中症警戒アラートが発令されるなど、厳しい暑さに見舞われた。
選手たちはキャディに日傘を差してもらいながらパッティング練習を行ったり、氷のうで体を冷やしたりと、それぞれ工夫を凝らしてコンディション調整に努めた。そうしたなか、大会側も選手や来場者の安全を第一に、さまざまな暑さ対策を考えて実施している。
まず“選手向け対策”として、昨年に続き各日の第1組は午前6時にスタートする。これは昨年大会でツアー史上最も早いスタート時刻として導入されたものだ。
米ツアーを主戦場とし、今大会に推薦出場する西村優菜は、この取り組みに対し「めちゃくちゃありがたい。6時からスタートするためにコース管理の人たちはもっと早くに来てくださっているので、大会側の運営の方もそうですし、すごく選手思いというか、すごくありがたいと思います」と感謝を口にした。
さらに、ハーフターン時には10分間のクーリングタイムを設定。マスター室前には氷のう用と飲料用の氷が用意され、スタートホールのテントには日焼け止めや虫よけスプレー、塩分タブレット、うちわなども備えられている。
コース内では、全ホールにドリンクを冷やすための“どぶづけ”を配置。アウト、インそれぞれ2カ所ずつ、計4カ所に氷のう用の氷も設けられる予定だ。
さらに、4番、12番、14番、17番にはミストシャワー付きの日除けテントを設置。加えて、3、5、6、7、9、11、15、16、18番のティイングエリア付近にも日除けテントが用意され(8番、13番には常設の日陰スペースあり)、選手の体調管理をサポートする。救護室には経口補水液や体温を下げるための霧吹きなども備えられている。
来場するギャラリー向けの対策も充実している。入場時にはドリンク1本に加え、うちわ、塩分タブレット、メッシュキャップを配布。さらに4日間を通して先着6000名に冷却ボディシートが提供される。観戦の合間に利用できるギャラリープラザには工場扇風機20台を設置し、大会スタッフやボランティアにはネックカバー付きメッシュキャップが支給されるなど、観戦環境の整備も図られている。
そうしたなか、昨年大会で3年ぶりとなるツアー通算6勝目を挙げたホステスプロの渡邉彩香は、自身でも入念な暑さ対策を講じている。「氷枕をして寝る」というケアを取り入れており、昨年は「氷のうを枕の両サイドに置いて冷やしていた」が、今年はゴム製の氷枕に変更。「とにかく冷やす」ことを意識し、練習後に仮眠を取る際も活用している。
万全の準備を整え、目指すは大会連覇だ。前日のプロアマ前夜祭では昨年の優勝シーンが映し出され、「素晴らしい出来事だったんだなっていうのを実感しました」と胸を熱くした。さらに、主催であり所属先でもある大東建託の社長からは「連覇してくれ」というエールも送られたという。
「今年も優勝することが一番の目標。それが一番の恩返しになると思うので、ガッツポーズをたくさんして、優勝目指して頑張りたいです」と力強く意気込む。万全の暑さ対策が施された舞台で、今年も熱戦が繰り広げられる。(文・高木彩音)
