<ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 2日目◇26日◇利府ゴルフ倶楽部(宮城県)◇6600ヤード・パー72>
女子ツアー未勝利の地・島根県出身の浜崎未来が、力を込めた。「島根はジュニアでゴルフをしている子も少ないし、ゴルフ場も少なく、ゴルフが身近にないので私がいい報告ができればと思っています」。2日目に「67」を記録し、県勢初優勝も見える位置まで上がってきた。
「全体的にショットが安定していた」という一日。マウンドに切られたピン位置でも、狙いやすい位置につくことも多くチャンスをしっかりとものにした。残り195ヤードの2打目を5番ウッドで4メートルにつけた12番など、いい手ごたえも多い。26パットを記録したグリーン上も、スコアメイクを後押しした。
2021年にプロテストに合格。6年目のシーズンは、今大会前までにレギュラーツアーと下部のステップ・アップツアーに11試合ずつ出場している。今大会終了後には第2回リランキングが行われるが、浜崎は現在、同ランクで29位。終盤戦フル出場の目安になる30位圏内につけている。そして下部ツアーでも、賞金ランク1位。この位置をキープすれば、同ランク2位までに与えられる、来季のレギュラーツアー前半戦出場権を得られる。
ここで迷いも生じる。リランキング突破で、秋はレギュラーを主戦場にするのか、はたまたステップで来年の出場権を目指すのか。ただ、浜崎は迷いなく「レギュラーツアーに出られるなら、出たい」と答える。
「ステップも難しいけど、こっちはレベルが高く、セッティングも難しい。自分としてはここで力をつけたい」。現在のメルセデス・ランキングはシードが得られる上位50位圏外の76位。ステップもまだ7試合を残しており、順位が入れ替わる可能性も十分にある。それでもレギュラーツアーでレベルアップを―、これが今の選択だ。
去年からはトレーニングにも力を入れ、飛距離もアップ。「1番手くらい(10ヤードほど)伸びました。今まではレギュラーだと長い番手で打つからきつかったんですけど、成果も少しずつ出て、そこが大きく変わった点かなと思います」。加重トレというよりは、主に体幹を鍛えるメニューが中心だが、「ヘッドスピードが上がって、球が強くなりました。夏場でも体重が落ちづらい。動いてお腹が空くので、しっかり食べられます」。シーズン中も続ける取り組みが、さまざまな効果をもたらしている。
ゴルフ好きの父の影響で7歳から競技を開始したが、「周りにジュニアゴルフをやっている人がいなくて、同世代で競る…みたいなこともなかったですね。1人で練習することも多かったですし」。自宅近くに練習場があったため、そこで大人に囲まれながら、黙々と練習を続けてプロの道を切り開いた。「選手が少ない分、頑張ってという応援をたくさんしてもらえる」という地元からの期待は力になっている。
現在、出身選手がツアー未勝利の都道府県は、秋田、長野、三重、石川、奈良、島根、高知、佐賀と8県ある。首位と3打差のトータル6アンダー・4位タイで迎える最終日。ツアー唯一の現役島根県プレーヤーが、地元に明るいニュースを届けにいく。(文・間宮輝憲)
