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急募!『〇〇世代』と名付けてください “神がかりゴルフ”で首位浮上の木村彩子の願い

出だしから圧巻のゴルフを披露した木村彩子が一気に優勝争いに名乗りを挙げた。

所属 ALBA Net編集部
間宮 輝憲 / Terunori Mamiya

配信日時:2025年10月18日 18時15分

木村彩子が一気に優勝争いに名乗りを挙げた
木村彩子が一気に優勝争いに名乗りを挙げた (撮影:鈴木祥)

<富士通レディース 2日目◇18日◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6697ヤード・パー72>

まさに神がかった一日。それでもツアー通算1勝の木村彩子にはこのビッグスコアの予感があった。「ショットはずっとよかった。あとはパターが入っていないだけ」。そのパットの部分も、初日終了後に練習グリーンで行った、南秀樹コーチとの“電話会議”で手応えを得て臨んでいた。

【写真】笑顔もポーズも満点!女子ツアーの仲良しショットが眩しい

1番で1.5メートルのバーディパットを沈めたのが号砲だった。5メートル、1メートル、2メートル、3メートルと次々とパットをカップインさせていく。いきなりの5連続バーディ。さらに「中だるみ」した後の8番では、本人も「15~25メートル」とアバウトに答えるしかないほどのロングパットが、ピンに直撃し、そのままカップに吸い込まれた。

この8番に関しては、さすがに「ミラクルバーディ」と言うが、それ以外はしっかりとチャンスを沈めた意識があり、それが自信にもつながる。さらに10番で“一休み”のボギーが来たが、続く11番では、2打目を直接決めるショット・イン・イーグルまでついてきた。「ギャラリーが『入れ!』、『入った!』って。感触はよかったです」と、笑顔も弾ける。「64」はもちろん、この日のベストスコアだ。

来月11月2日に30歳になる木村にとって、今、ツアーは刺激に満ちあふれている。同じ1995年生まれの選手たちの活躍が目立っているからだ。今月初旬の「日本女子オープン」では同学年の堀琴音が優勝。「一番せっかちな日本チャンピオンって、みんなでいじってます」と笑うが、仲間で祝勝会を開き、その活躍を称えた。さらに「資生堂・JAL レディス」で勝った永峰咲希、「NEC軽井沢72ゴルフ」を制した柏原明日架、「ソニー 日本女子プロ選手権」でメジャーを獲った金澤志奈も同じ世代。「これに続きたい。私も祝って欲しいです」と思うのも無理はない。

そして今週、2022年に初優勝を挙げた「 アース・モンダミンカップ」以来となる勝利のチャンスが訪れた。また活躍したいのには、こんな“理由”もある。

「みんなで、私たちには“〇〇世代”というのがないって言ってるんです。シードを取ってる選手も多いし、みんな頑張ってるんですけど」

“95年組”の知名度アップも狙っているというわけだ。ちなみに、まだ優勝者が出ていなかった頃には、自分たちで「石ころ世代」と名乗ろうとしていたというエピソードも明かす。ここには「磨けばダイヤモンドになる」という願いも込められている。

メジャー女王も続々と輩出し、今年はその存在感を発揮している。それならば、1998年度生まれの黄金世代に、2000年度生まれのプラチナ世代。さらには03年度生まれのダイヤモンド世代…そんな“異名取り”を目指していく。「ぜひ、世代名をつけてください!」。トータル8アンダーのトップタイで迎える最終日。その願いを成就するためにも、混線を抜け出し、今週は自分が主役になる。(文・間宮輝憲)

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