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3mのパーパット残し順延 ルーキー吉田鈴は悲願達成の大洗に「ほかの選手よりは有利かな」

ルーキー・吉田鈴は最終ホールで3メートルのパーパットを残してサスぺンデットとなった。

所属 ALBA Net編集部
笠井 あかり / Akari Kasai

配信日時:2025年9月11日 17時57分

吉田鈴はラスト1ホールを残してサスぺンデットとなった
吉田鈴はラスト1ホールを残してサスぺンデットとなった (撮影:鈴木祥)

<ソニー 日本女子プロ選手権 初日◇11日◇大洗ゴルフ倶楽部(茨城県)◇6840ヤード・パー72>

4バーディ・1ボギーで迎えた最終18番。ルーキーの吉田鈴は、アプローチを3メートルにつけたところで、雷雲接近による中断のホーンを聞いた。そしてそのままサスペンデッドが決定。「パッと見ですけど、1カップちょっと切れるような上りのフックライン」という大事なパーパットを残し、一夜を過ごすことになる。

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午前11時17分に1番からティオフ。8メートルのバーディパットを流し込んで、女子プロNo.1決定戦の幕が開いた。3番では20メートルを決めてバーディ。「ピンチは少なく流れはよかった」と好位置をキープし続け、3アンダーは首位と1打差の暫定3位につけた。

舞台となる大洗ゴルフ倶楽部は2022年、24年の最終プロテスト会場だった。2度目の挑戦だった22年は2打足りずに不合格。そして4度目の24年はバーディフィニッシュでカットラインに滑り込み、悲願の合格を果たした。悔しかった3年前の記憶はすでに「薄れて」おり、うれしい思い出が残っている。

「練習ラウンドもけっこうさせてもらって、ダメなところ(ピンチになる場所)からも打ってきた。“ここに行ったらこんな感じ”と、打った時にはある程度分かっている。慣れているので、ほかの選手よりは有利だなと思います」。難しいと言われる大洗の攻略法は、しっかりと体に染み込んでいる。

キーホールと感じていた5、6、7番はすべてパーで切り抜けた。とりわけ6番では「左の崖に打ち出してフェアウェイ真ん中に置けた。何も知らないと右に行って、パーかボギーになるホール」と、経験を生かしてミスを回避。安定したプレーに胸を張る。

サスペンデッドを冷静に受け止めながら、あす午前7時の再開を待つ。「海の近くで天気が荒れるとは思っていました。あしたは早い分だけいいなと、前向きに捉えたいです。3時半起きかな(笑)」。再開直後のパーパットをしっかり沈めて勢いをつけ、第2ラウンドでもグングン伸ばしていきたい。(文・笠井あかり)

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